ヒト由来乳酸菌と植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違い【乳酸菌まとめ】

ヒト由来乳酸菌と植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違い【乳酸菌まとめ】 内臓
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「いろいろな種類があって乳酸菌ってわからない」

「乳酸菌ってどの種類がおすすめなの?」

乳酸菌をとった方が良いといわれます。

しかし乳酸菌には、

  • ヒト由来乳酸菌
  • 動物性乳酸菌
  • 植物性乳酸菌

の3種類があり、違いがあることについてご存じでしょうか?

さらに、菌についても

  • 生菌
  • 死菌

善玉菌にも

  • ビフィズス菌
  • 乳酸菌

の違いがあります。

今回はよくわからない乳酸菌の違いについて簡単にまとめてみました。

動物性乳酸菌とは?

動物性乳酸菌はミルクなどの栄養価の高いところに生息する菌です。

栄養価が高いところに生息している菌ですので、菌としては何もしなくても生きていけるため、生命力が弱めになります。イメージとしては社会の荒波も知らずに過保護に育った人みたいなイメージです。逞しさがあまりないですよね‥。

そのため、消化液である胆汁や胃酸で動物性の乳酸菌はほとんど死に絶えてしまいます。

また、栄養価が高いと言う過保護な環境で育っているので、他の菌と共存関係を築くことも出来ないため、腸に届く前に死んでしまうとも言われています

腸まで届かないなら意味がない?そんなことはない!!

腸を綺麗にしようと思って動物性の乳酸菌を摂取していても腸に届く前に死んでしまいますので、腸に定着して細菌が自ら細菌を増やしていくということをすることはありません。ですので、継続的に摂取し続ける必要があります。

しかしながら、死んだ動物性乳酸菌自体が他の善玉菌のエサになるので、そう言った意味では効果的かもしれません。

動物性乳酸菌が入っているのは動物由来ものばかり

動物性乳酸菌は下記のものに入っていると言われています

  • 動物由来のミルク(ヨーグルトやチーズ、牛乳などの乳製品)
  • 肉(生ハムなど)
  • 魚(鱒寿司・アンチョビなど)

代表的な動物性乳酸菌は?

  • ラクトバチルス・ブルガリクス(R-1)
  • ラクトバチルス・ヘルベティカス

植物性乳酸菌ってなに?

動物性乳酸菌が腸に届く前に死んでしまい、他の乳酸菌の餌となるという意味では効果的というお話をしましたが、植物性乳酸菌はどういうものなのでしょうか?

植物性乳酸菌の特徴は、胃酸や胆汁などに分解されずきちんと腸まで降りてくる点です。これは植物性の乳酸菌は、キムチや納豆などの表面で生き抜いてきた菌です。

表面ですからミルクなどに比べたら栄養価が低いところになりますが、その栄養価が低い所でも生存することが出来るように強くたくましく生きてきたからと言われています。

雑草魂みたいなイメージですね。

また、植物性乳酸菌は他の菌と共存することが出来るので、比較的強い菌だからと言われています。

植物性乳酸菌が腸に定着する確率は50%

腸に定着するかどうかは、摂取した植物性乳酸菌と腸の相性によります。定着するか否かは大体50%と言われています。

植物性乳酸菌は植物系の発酵食品に含有される

植物性の乳酸菌が含有されているのは以下の通り

  • しば漬けやぬか漬けなどの漬物
  • 大豆を発行して作る味噌や醤油
  • お米を発酵して作る日本酒
  • キムチ・サワークラフトなど

代表的な植物性乳酸菌は?

  • ラクトバチルス・プランタラム(ハウス食品グループ)
  • ラクトバチルス・ブレビス(カゴメ食品)
  • ラクトバチルス・ペントーサス(大塚製薬)

ヒト由来乳酸菌

植物性乳酸菌と動物性乳酸菌を見てきましたが、今度は動物性乳酸菌の中でも人間の腸由来の乳酸菌をヒト由来乳酸菌とするグループもあると言われています。腸管系乳酸菌とも呼ばれています。

ヒト由来だから定着率は圧倒的に高い

ヒト由来の乳酸菌は人体の中で生きてきたものなので、胃酸を経て腸まで来てしまえば定着率は圧倒的に高いです。

しかし、一応動物性乳酸菌の一種でもあるので、生きて腸まで届かなければ、死菌となってしまい、そのまま定着しない可能性もあります。

ヒト由来は誰のものを使うのかが重要?

人間の赤ちゃんから発見した菌があったり、チーズの微生物を研究して、それを強化して腸にまで届くようにした人工的に作られたヒト由来のものもあります。

代表的なヒト由来の乳酸菌

  • ラクトバチルス・アシドフィルス
  • ラクトバチルス・カゼイ(ヤクルト)
  • ラクトバチルス・ガセリ

ほとんどのラクトバチルス属は定着しない?

乳酸菌のほとんどはラクトバチルス属と言われてているグループに属します。東京大学農学部の光岡教授は下記のように述べています。

ラクトバチルスは耐酸性があるので生きたまま腸を通過して便から検出されますが、それも飲むのをやめると間もなく無くなってしまう。つまり、腸には定着しない。研究を続けていくなかで、そういうことが分かってきた。それは学会でも発表しています。ただ、それを言っても、みんななかなか理解しないんですね。

これは、胃酸や胆汁を通過して腸まで流れるが、腸に流れても定着することがなく、そのまま流れてしまうと言うことを意味しています。

アメリカのサプリメントには定着するものもある?

ただ、ラクトバチルス属の中にも腸に定着してコロニーを形成することが実験で証明されているものもありますので、ラクトバチルス属の乳酸菌を摂取する場合は、ちゃんと腸まで生き残るのか?腸に定着して増殖するのか?を確認する必要があります。

乳酸菌の死菌・生菌の違い

また乳酸菌の種類とは別に死菌や生菌と言った言い方をする場合もあります。死菌とは腸に届くまでに死んでしまった菌のことで、生菌は生きたまま腸に届く菌のことを言います。

死菌のメリット

  • 生菌や善玉菌のエサとなる(動物性乳酸菌が植物性善玉菌エサになるのはこれが理由)
  • 有害物質を吸着して便として排出し、悪玉菌の成長を抑える
  • 腸壁を刺激し、免疫細胞を活性化。免疫力をアップさせる

生菌のメリット

  • 腸内のpHを調整し、悪玉菌が生息しにくい酸性の環境にする
  • 腸を刺激し、蠕動運動を促す
  • 腸内細菌のバランスを正常化させる

死菌だけとっても効果は高い

良く死菌だけとっても生菌と同じくらいの効果があると言われており、腸内環境が劇的に改善すると言っている方もいます、それは本当です。なぜなら死菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌の成長も抑えますので腸内環境が整えられるからです。

しかしながら、出来ることなら生菌をちゃんと摂取した方が良いと思います。何故なら、腸内のpHを調整し、善玉菌が増え続ける環境を整えてくれるのは生菌だけだからです。生菌を摂り続けなければ、体質改善はされずに、対症療法的に死菌を摂り続けなければいけません。

ビフィズス菌と乳酸菌の違い

ビフィズス菌と乳酸菌にも違いがありました。ビフィズス菌は酸素がある場所では存在できませんので、大腸にしか存在出来ない菌になります。また、乳酸菌は酸素があっても生きていける菌ですので基本的に色々なところに存在できます。小腸の下部に存在出来る菌になります。

腸の中の善玉菌の99%はビフィズス菌

ちなみに、腸の中の善玉菌の99%はビフィズス菌とも言われています。大切なことは体外からビフィズス菌を摂取するよりも内側にすでにいる乳酸菌をどう元気にさせるかが大切です。

ビフィズス菌のメリット

  • 酢酸そ作成する。酢酸は。腸内環境を酸性にし悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌優位の腸にする
  • 葉酸などのビタミンB群を作る

乳酸菌との用途の違い

ビフィズス菌は腸内環境や美肌ビタミンであるビタミンB群を作りますが、免疫力アップはしません。

したがって、免疫力アップや、体の冷え対策など便秘以外の効果を期待する人は乳酸菌をとることがオススメです

ビフィズス菌の増やし方

摂取も可能ですが、乳糖を摂らなければいけないので、体に合わず下痢になってしまう方もいると思いますので、摂取するのはオススメできません。

体内のビフィズス菌を増やす観点から言うと、運動をし蠕動運動を活発化したり、水溶性の食物繊維を摂取すると増えるそうです

乳酸菌まとめ

乳酸菌については下記の事実を覚えておくとよいでしょう。

  • ヒト由来乳酸菌が定着しやすい
  • 生菌のほうが定着しやすい

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