60歳未満の男性の50%
80歳以上の男性の90%
30代の男性も10%
これらの男性ががかかっていると言われている病気のようなものがありますがご存知でしょうか?それが良性前立腺肥大症です。
幸運なことに前立腺ガン(悪性前立腺肥大症)は進行が遅く、それが直接の原因で死ぬ人はほとんどいないと言われています。ちなみに、アメリカでは毎年40万人の男性が前立腺の手術を受ける
しかしながら前立腺肥大症が進行すると男性の生活の質を著しく下げることはわかりきっています。
そもそも前立腺肥大症ってなに?
前立腺とははくるみのような形をした男性の生殖腺のことを言います。
ペニスの根元の膀胱の真下にあり、細い尿道の起点を取り巻いています。下記の画像の右側が肥大した前立腺です。
引用:Benign Prostatic Hyperplasia (BPH)/ Enlarged Prostate
この前立腺が肥大したり膨張したりすることにより引き起こされるのが前立腺肥大症です。
前立腺肥大症による悪影響は?
前立腺肥大症により膀胱と尿道がふさがってしまいます。
男性の生活の質を下げる一般的な症状
一般的な症状としては下記のような症状があると言われています。
- 頻尿
- 性的能力の減退
- 排尿困難
- 尿のキレの悪さ
なんていうか…最悪ですよね…。中には、夜中に6回トイレに行かないと行けなくなり寝不足になる人もいるのだそうです。それだけで、次の日の仕事には響きそうですし、なんていうか最悪ですよね…。あぁ、もう本当に想像するだけで嫌ですね…。
さらに悪影響は続く…
そして前立腺肥大症により膀胱がさらに圧迫され続けると、残尿感などの深刻な問題が起こります。
トイレから出ようと思っても出れないアレですね。
さらには膀胱自体の能力が弱まるので、感染症や残尿そして腎臓病に結び付くのだそうです。
こういった前立腺肥大症を医療的に解決法しようとすると、二つの方法があります。
肥大した前立腺に穴を開ける方法と、前立腺を取り除く方法です。…恐ろしいですね。誰が好き好んで自分の股間にメスを入れたいのか…。できれば避けたいところです。
前立腺肥大症の原因は?
自分の股間にメスを入れたくありませんから、原因を事前に把握しておいてならないようになっておきたいですよね?
前立腺肥大症はいくつかの原因があると言われています。
血液の供給量が少なくなったこと
血液の供給量が少なくなったことにより、尿道のバクテリアが繁殖をして感染し、前立腺が肥大するパターンがあります。
これは血液が供給されないので、ばい菌を流してくれないので、繁殖してしまうのでしょう。これはわかりやすいですよね。対策も、血液量を増やすとか血流を良くするとか抗酸化物質をとってばい菌が入っても解毒する力を身につけておくとか非常にわかりやすいと思います。
厄介なのは…体内のホルモンバランスの変動
そして、体内のホルモンレベルが変動することにより、前立腺が肥大化するパターンです。
これは年をとるにつれ男性のテストステロンレベルが低下していきます。
その一方で、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモン、エストラジオールホルモンが優勢になり、テストステロンが進化して、ジヒトロテストステロンという活動的な形になるのです。
難しい言葉が多くなりましたが、要は年をとるとジヒトロテストステロンという形が増えるので、前立腺肥大症は避けられないということです。
そして、このジヒトロテストステロンというホルモンは前立腺を過剰に刺激し、前立腺細胞が爆発的な増殖をします。
さらに前立腺でテストステロンの吸収率を増大させ、テストステロンがジヒトロテストステロンになることを進行させます。
そして更に排出する機能も弱めますから、細胞の増殖を抑制できない状況に持っていくのです。
脱毛の原因も男性ホルモンの活発化?
前立腺とは関係ないですがジヒトロテストステロンは脱毛の原因になる5αリダクターゼという還元酵素を促進させます。
この5αリダクターゼが毛根にダメージを与えることにより、脱毛を促進するとも言われているので、前立腺肥大症を予防するということは、脱毛を予防することと内容的には似ているのですね。