20代という若い時期から健康を考える上でありがちなことは、
「野菜を食べて栄養を摂ろう」という考えです。
1日に必要な野菜は、350gと言われていますし、現代人のおよそ7割近くは野菜不足だと言われています、もっと野菜を食べようと思うのも無理はないと思います。
しかしながら、野菜の量はさらに多く食べることが必要になるかもしれないということを、
あなたはご存知でしたか?
食べる量と栄養の量は一致していない?
「野菜を食べよう」とこのように、野菜の量だけを意識しておりますが、
果たして、野菜を食べれば、十分な栄養が摂れて、健康になるのでしょうか?
文部科学省発行の『日本食品標準成分表』で昔と今の野菜の状況を比較してみると、
現代と昔の野菜事態に入っている栄養価が減っていることが分かります。
例えば、ニンジンで言えば下記のように減っているのです。
ナトリウム | カルシウム | リン | 鉄 | B1 | B2 | C | |
1963年 | 57.0 | 35.0 | 35.0 | 0.5 | 0.06 | 0.04 | 7.0 |
1982年 | 26.0 | 39.0 | 36.0 | 0.8 | 0.07 | 0.05 | 6.0 |
2010年 | 24.0 | 28.0 | 25.0 | 0.2 | 0.05 | 0.04 | 4.0 |
40年前と比べてミネラルは大幅に減っております。
一日の野菜が350g必要と言うのも、1995年から1997年を基に作成されておりますから、
現代ではさらに多くの野菜が必要になっている可能性も否めません。
他にも、野菜の量と栄養価が一致していない原因はたくさんあります。
下記に少しご紹介します。
旬を無視していませんか?
ハウス栽培などの栽培方法が発達したことにより、
旬の野菜以外の食材もスーパーで購入できるようになりました。
例えば、ほうれん草の旬は冬ですが、夏のほうれん草と冬のほうれん草の100gあたりのビタミンCの量を比べた時に、夏は20mg程度ですが、旬の冬は60mgもあるそうです。
今の現代人は、野菜の旬を知っているかと言えば、知らない人がほとんどです。
つまり、知らず知らずの内に旬を無視して野菜を購入してしまう結果、
さらに多くの野菜の量が必要になります。
加熱調理は栄養価を損なわせる
野菜は基本的に生野菜で取ることが望ましいですが、
それではサラダ以外で食べることが出来ずに不都合ですし、量も沢山取ることが出来ません。
だから煮たり、焼いたりする人が沢山いると思いますが、
加熱調理は野菜に含まれている栄養価や酵素をほとんどゼロにしてしまうのはご存知でしたか?
ビタミンCは熱に弱いので、加熱調理をするとほとんどがゼロになってしまいます。
まだ、野菜や果物には、多くの酵素が含まれております。
酵素は、体の代謝を助けるので積極的に摂取することをお勧めしますが、
加熱したものには酵素は含まれていないそうです。
なぜなら、ほとんどの酵素は48度以上で壊れるからだそうです。
本当に健康になりたければ、野菜の量だけを考えていても健康にはなりませんので、
ご注意ください。