近年良く聞くようになった言葉の中に「解毒(デトックス)」という言葉がありますが、この解毒(デトックス)について調べてみたら、多くの方が誤解している内容がたくさんあったのでまとめて見ました
解毒について知ってますか?
まず、解毒に関する質問になります。
Question
- 人間の体には本来解毒作用があることを知っていますでしょうか?
- 汗は解毒の何%を担っているでしょうか?
- 内臓以外の人体の解毒メカニズムを全て答えられますか?
- 人体の解毒を司る内臓は何でしょうか?
- ファイスティングとは実際にどういう風に体内を解毒するのでしょうか?
これが正しく正解できれば、解毒についてのあなたの理解は相当高いと思います。
大半の人が、デトックスについても誤解が多く、知らないことが沢山あり、効果的にできていないのが実情です。今回は、まずデトックスについて効果的に行うために知っておくべきことをご紹介します。
解毒(デトックス)とは?
まず解毒(デトックス)の定義からご紹介いたします。
解毒(デトックス)とは?デトックス(detox)とは、体内に溜まった毒物を排出させることである。 この呼び名は “detoxification”、解毒の短縮形である。 つまり、(体内から毒素や老廃物を)取り除くことである。
引用:Wikipediaより
体内に毒が溜まるというのは、なんとなくイメージができると思います。
人体の解毒のメカニズムとは?
この世の中に毒となるものは元々存在しているので、そこで生き抜いてきた人間には、元々の解毒機能である解毒のメカニズムが備わっています。毒を外に排出する機能もあります。
その解毒機能を無視して、断食を行うこと、何か変なものを飲むことが、盛んに言われておりますが、本当に解毒をして、健康でいたかったら、まずは、体内の解毒システムを知ることが大事。
人体の内臓の解毒メカニズムを理解する
体内の解毒システムを理解する上で重要なものは、内臓における解毒のメカニズムと内臓以外における解毒のメカニズムです。まずは、内臓における解毒のメカニズムをご紹介いたします。内臓における解毒のメカニズムでもっと知っておいた方が良いのは、
腸・腎臓・肝臓の働きです。
腸『毒となるものを吸収しない』
腸という組織は、解毒の兵隊と言えるくらい、素晴らしい働きをします。
体にとって有害な物を食べた時に下痢になったりすることで吸収されずに流れ出るのは腸の解毒のシステムです。また、腸の中で有害であると思われたものは、腸の中で酵素を出すことにより解毒が行われております。これにより、肝臓や腎臓に負担を減らすことが出来ています。
腸のケアが有効にできていないと有害なものをを吸収してしまいます。有害なものを吸収すると、腸から肝臓に運び込まれ、肝臓で解毒しようとしますが、肝臓の解毒のキャパシティが超えてしまうと、血流に有害なものが流れてしまい、皮下の血流の刺激によりシミなどの原因になることもあるそうです。
腸のケアは腸内環境を整えることが大切でしたね。
参考腸内を整えることが全て?腸内環境を整えるべき6つの理由と実体験
腸の解毒メカニズム
- 有害なものを吸収しないように働く
腎臓『人体にとって有害な水分を解毒』
腎臓では、油分やアルコール以外の液体を解毒しています。腎臓で解毒され他水分は尿として体外に排出されます。腎臓で解毒される水分は、汚れた血液や体液などの水分です。とにかく水分に関するもののほとんどが腎臓で解毒されるのです。
腎臓の糸球体という部分で原尿を作り出します。尿の元になる原尿は1日に180リットル生成されています。その内体外に排出されるのはわずか1%の量だとも言われており、残りの99%は再び体の中で再吸収されて血液に戻されるのです。
再吸収する際の塩分やカリウムやカリシウムなどの量は、その時の内臓からくる信号を読み取って腎臓自身が決めているそうです。例えば、心臓が疲れている場合には、そのメッセージを受け取り塩分の再吸収の量を減らしたりするのも腎臓の役割なのです。
腎臓はネットワークの要であり、腎臓が機能しなくなると大変です。
- 汚れた血液や体液などの解毒を行う
- 1日に作る原尿の量は180リットル。体外に排出されるのはわずか1%
- 再吸収する際の塩分・カリウム・カルシウムなどの量は内臓の信号を読み取って決めている
肝臓『人体の全ての解毒に対応』
肝臓は脂肪・糖分・油・アルコールを代謝し、解毒もします。また、食品添加物や、薬なんかも、肝臓が異物を検査し、解毒を行ってます。ちなみに、石油系の合成剤も油なので肝臓に蓄積されやすいので、肝機能障害を引き起こすことも有り得ます。
腸のところでも記載しましたが、肝臓で解毒が仕切れないとそのまま血流に毒素が流れてしまいます。その結果、皮下からの刺激によりシミなどの原因にもなってしまうのです。
肝臓の解毒メカニズム
- 肝臓が異物と判断したものは全て解毒される
- 石油・糖・添加物・薬なども解毒される
内臓以外の解毒メカニズム
内臓以外にも解毒のメカニズムは存在します。内臓以外の解毒メカニズムも紹介しましょう
汗は解毒になるが3%程度?
内臓以外の解毒のメカニズムで一番わかりやすいのは汗だと思います。サウナに行ったり、岩盤浴に行った後で、「今日もデトックスしたわー」って思う人も多いと思いますが、実際に人体で行われている解毒メカニズムから考えると、サウナや岩盤浴で汗を書くのは人体の解毒の中で3%だとも言われています。
本当に解毒をしたかったらサウナや岩盤浴にお金を使うのではなく、内臓が元気になる食べ物を食べてあげた方が効果的なのです。
「普段の食生活で体内に取り込む汚染物質のうち、汗で出る量は0.02%に過ぎません」と、インベルト氏は言う。さらに運動を激しくしたとしても、0.04%程度までしか増えない。
つまり、どんなに大量の汗をかいたとしても、その日体内に摂取した汚染物質の1%すら排出できないということだ。
血液『栄養・毒素運搬役』
解毒とは少し異なりますが、栄養や毒素運搬の血液も立派な解毒メカニズムとして働いています。
いくら肝臓や腎臓や腸が良い仕事を出来ると言っても、結局栄養素が運ばれなければ、内臓はガス欠を起こして動けなくなります。また、毒素運搬役としても働く血流がドロドロの状態だと毒素がきちんと運ばれて解毒されることもなくなってしまいます。
内臓に栄養がなくても、解毒をしないと人は死んでしまうので、内臓を無理に動かそうとします。栄養がない状態で内臓を無理に動かし続けていると、腎臓障害や肝機能障害なんかを引き起こす可能性もあります。
そのために、必要なのは、血液のケアです。血液の流れがサラサラで、良ければ栄養素もすぐに運搬されますし、毒素もすぐに排出されます。
もしも、血液がドロドロであれば、栄養素もすぐに運搬されず、毒素も排出されない為、体内に悪い血が残ってしまい、デトックスされません。血液のケアも重要になるのです。
ファスティングは意味があるのか
ファスティングとは、胃や腸を空にすることで、解毒を行うことである。確かに、消化酵素を使わずに代謝酵素を使うことによるメリットがあります。また、胃や腸で消化にエネルギーを使わないので、体が元気になることも言えます。
だが、その間は栄養が取れないので、腎臓と肝臓が動くためのエネルギーが無くなる。結果として一瞬は良くなったかもしれないけれど、達成感もあるかもしれないけれど、効果としては疑問があります。
食べ過ぎはもちろん良くないですが、食べなさすぎも良くないです。だから、常にファスティングをしているのではなく、定期的に取り入れるといいかなと思います。
結論:解毒メカニズムにとって内臓が一番大切
結論を行ってしまえば、人体の解毒機能にとって内臓が一番大切であるということです。解毒をしたいと思ったら、まずやることは内臓のケアです。内臓のケアができていないと、人体の解毒をする際に無理が生じてしまい、何かしらの病気の原因にもなってしまうかもしれません。内臓のケアを学ぶことがとても大切なのです。