『最近太って来た気がする・・・』
『自分は健康的なデブであるからこそ、メタボのように不健康ではない。』
と思われている方も、多数いらっしゃるかと思います。肥満は、体にとってはほとんど良いことがありません。
今回はその圧倒的なデメリットを理解することと、対策を理解すること。
そして、なるべくお金を掛けずに、デブを脱却出来るようになれればと思います!
メタボリックシンドロームの予備群は2人に1人?
厚生労働省のデータによりますと、中高年の男性に2人に1人の確率でメタボの予備群だと言われています。
メタボリックシンドロームの予備群も合わせると該当者は1940万人が推定でいるとされており、日本人の6人に1人がメタボリックシンドロームになんらかしらの関わりがあると言われています。
実は想定外?なぜメタボが生まれたのか?
私達の体にとって、脂肪が溜まり続けるというのは、人の体が予期していなかった緊急事態であることをご存知でしょうか?
過去の歴史を見ればご理解頂ける通り、こんなに飽食の時代になるとは誰が想像しましたでしょうか?第二次世界大戦中、あんなに世界は食料に困っていました。餓死の死因も多かった。
しかし、あれからわずか50年程で、飽食と呼ばれる食料が余る時代に突入しました。
これは、まだ先進国のだけの問題だと思われますが、人類の長い歴史から見ても食べ物を好きなだけ食べられるという時代は初めてのこと自体です。
メタボはエネルギー貯蓄のメカニズムの裏返し?
それは大昔の狩猟民族の時代。人間は獲物が捕れない日が続いたりした場合に、常に餓死と隣り合わせの状況でした。餓死を防ぐ為にエネルギーを貯蓄する為に進化の過程で生まれたのが「脂肪を身に付ける」というシステムです。
ガソリンタンクとして脂肪を蓄えるという性質だったのですが、この飽食の時代、ガソリンを蓄え続ければ、様々な影響が体に出てしまっています。
それがメタボリックシンドロームや高血糖、糖尿病なのです。
メタボリックシンドロームの意味は?
巷では、メタボとか、メタボリックシンドロームとかよく言われておりますが、肥満がメタボリックシンドロームというわけではないのです。メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群とも言われています。つまり、内臓脂肪がついている肥満でなければメタボリックシンドロームではないのです。
さらに、『内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態』であることがメタボリックシンドロームの基準になります。
- 高血糖
- 高血圧
- 脂質異常
この3つのうち2つに当てはまったらメタボリックシンドロームとなります。つまり、結構危ない状態をメタボリックシンドロームと呼ぶのです。
メタボは何故危険といわれているのか?
増えすぎた脂肪は、体内で内臓脂肪が蓄積されます。その内臓脂肪から3つの影響が現れます。
※ホルモンの専門用語を使うと分かりにくくなるので、専門用語を使わずに進めさせて頂きます。
不都合なホルモンの分泌の増加
このホルモンの分泌が増加することで、高血糖、高血圧になることを促進します。また、食欲を低下させるホルモンも出なくなってしまうので、満腹感が得られずいくら食べても飢餓感に満ち溢れてしまうのです。これが不都合なホルモンの分泌になります。
良いホルモンの分泌低下
メタボではなく、内臓脂肪が少なければ、良いホルモンはが出て、血糖値の低下や動脈を保護するのですが、分泌が低下することで、高血糖、動脈硬化になる確率が上がります。
遊離性脂肪酸の過剰
体に蓄えられた脂肪が血中に溶け出すことでエネルギーとなるものです。普通は、各組織のエネルギーとなります。余剰分は再び中性脂肪に合成されます。しかし、多量に存在すると、心不全の原因となります。
メタボリックシンドロームが原因の病気とは?
メタボが原因で、以下のような病気を引き起こすと言われています。
狭心症
冠動脈の血管が狭くなることにより、栄養や酸素が不足することで起こる胸痛。30分以上続く場合は、心筋梗塞の可能性も。
心筋梗塞
冠動脈の動脈硬化により血管の内腔が狭くなり、血液の流れが途絶え、酸素や栄養が心筋に届かず、筋細胞が壊死してしまう病気。心不全やショックを合併することもある。
脳卒中
脳内の血流が悪くなり、脳内の血管や中枢神経が障害を受けることで、さまざまな危険な症状がみられる状態。
2型糖尿病
高エネルギーの食事や運動不足が原因となり、血糖値が高くなり、血管や神経に悪影響を与えるもの。
高脂血症
血液中の脂質量が多いこと。脳梗塞や心筋梗塞の原因になる。
高血圧
血圧が高い状態。症状が進むと心筋梗塞や脳卒中などを起こすことがある
鬱病
メタボの人は欝病リスクが2.3倍であったり、入院費も1.4倍になる場合もあるそうです。
メタボで良いことはない…
下記、個人的な感想ですが、簡単に、誤解を恐れず、悪い表現で言ってしまえば、
太っている人は、「仕事に意欲を出さず、時々心臓が痛くなり、いきなり脳卒中で死んだり、おいしいものが食べられなくなるだけでなく、自分でインスリンを打たなければいけなくなる可能性があり、寝ている時に無呼吸で「ほがっ」と言って、妻を夜中に起こしたり、最終的に人に迷惑をかける」という・・・まだ、対策を頑張ろうとしている人は良いですよ!人に迷惑をかけたくないし、自分もこのままじゃ終われないと思って、努力しているから!向上心あっていいじゃないですか!しかし、対策をしていない人・・・。
メタボリックシンドローム対策とは?
メタボリックシンドロームの対策を考える前に、メタボリックシンドロームに認定される基準を知っておきましょう
メタボリックシンドロームの基準は?
メタボリックシンドロームの基準は下記の通りです
①腹囲:男性85cm以上 女性90cm以上
②下記のうちの2つに当てはまる
血圧 | 最高130mmHg以上 最低85mmHg以上 |
高トリグリセライド(中性脂肪)血症 | 150mg/dL以上 40mg/dL未満 |
空腹時高血糖 | 110mg/dL |
上記の基準のいずれか2つに当てはまると、メタボといわれます。
メタボリックシンドロームの対処の仕方は?
メタボに対処するには色々な本や色々なダイエットが出ています。しかし、そのほとんどがメタボを餌にした、釣竿で、餌に飛びついても効果が無いなんてものはザラにあります。メタボに対処するには、早期から正しい生活習慣を身に着けることが必要です。
睡眠習慣を身につける
人間は不眠の場合の方が生存本能が働いて脂肪をため込みやすくなる性質があります。だいたいメタボリックシンドロームになる人は寝ていない場合が多いので睡眠をとりましょう。
- 6時間〜7時間の睡眠をとる
運動習慣を身につける
60歳以上の場合は、急な運動が死亡率を高める恐れがありますのでご注意いただきたいですが、メタボリックシンドロームに運動習慣を身につけることは効果的です。運動習慣が身につくと体内のミトコンドリアの質が良くなります。その結果、ミトコンドリアの代謝が良くなりますので、痩せやすい体にもなります。
また、筋トレをすることにより体内に筋肉がつくので基礎代謝をあげることも出来ます。基礎代謝が上がれば何もしなくても痩せる体質になりますので、基礎代謝をあげる為にも筋トレをしましょう。体の筋肉の半分は太ももにあるとも言われていますから、スクワットが効果的ですね。
- ジョギングをする
- 筋トレをする
- スクワットをする
- 一駅分降りて歩いてみる
ちなみに、ミトコンドリアは2週間程度で質が良くなるそうです。運動になれたと感じるのミトコンドリアの質が良くなったからだという話もあります。
カロリーを意識して食べる
当たり前ですが、食べ過ぎは使いきれないエネルギーが脂肪に蓄積されますので太ります。しっかりとカロリーを意識して食べましょう。カロリーの取りすぎこそ、メタボを誘引する原因となりますので、気をつけましょう。
タンパク質を摂る
タンパク質は筋肉の原料になりますので、メタボリックシンドロームの人は筋肉をつけるという意味でもタンパク質を摂ると良いと思います。
ビタミン・ミネラルを摂る
代謝を助ける為に必要なのはビタミン・ミネラルです。ビタミン・ミネラルが摂れていないと、せっかく運動をしたとしても代謝効果が悪くなるので、運動の効果を100%得ることが出来なくなります。その為、ビタミン・ミネラルをしっかりと摂りましょう。
脂肪燃焼する栄養素を摂る
脂肪を燃焼する栄養素も定期的に摂りましょう。オススメは、カテキンとカプサイシンです。
食物繊維を摂る
食物繊維の中には脂肪を吸着して体外に出してくれるものもありますので、食物繊維は積極的に取っていきたいところです。また、食物繊維は善玉菌の餌にもなりますので、腸内環境を整えることが出来ます。その為、食物繊維を摂ることにより栄養の吸収を良くすることが出来るので、メタボ対策をすることが出来るのです。
水溶性の食物繊維を摂ることにより、満腹感が得られるので食べ過ぎを防ぐことが出来ます。不溶性の食物繊維は便の骨格になるので、デトックス効果も期待できます。
日頃からメタボリックシンドローム対策を
メタボリックシンドロームになったら怖い病気にいつ発症するのかわかりません。まさに
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