今の日本では、多くの人がエアコンや冷たい飲み物の飲み過ぎで低体温になっていると言われています。低体温は実は結構悩ましいことが満載なんですが、知っていましたか?
低体温ってそもそも何度から?
低体温ってそもそも何度からなの?ということを知らなければ、自分のことを低体温だと認識することが出来ません。
低体温とは36℃以下の体温のことを言います。
え?それって普通じゃないの?って思われるかもしれませんが、日本人3000人を測った時の平均の体温は36.6℃~37.2℃という風に言われています。
引用:テルモ体温研究所
低体温状態は危険信号である?
じゃあ低体温状態は何が悪いの?と思われるかもしれませんが、低体温状態というのは体が機能するのに必要な温度を維持していないので、体全体の機能が下がっている状態のことを言います。
つまり、低体温状態になると私たちの体の機能である免疫や代謝や酵素の働きは大変鈍くなってしまいます。こういったところから低体温が病気を招くとも言われているのです。
参考:東洋医学的に見る病気の原因?自律神経・低体温・低酸素・高血糖状態が病気を引き起こす理由とは?
低体温は酵素の働きを弱める?
先ほども記載しました通り、低体温になると体全体にある3000種類の酵素の働きが弱まってしまうということです。では、酵素の働きが弱まるということはどういうことなのか?
例えば、体はエネルギーを求めます。だから、熱を生むカロリーを体の外から体の中に取り込みます。つまり、食事をするということですね。食事をした次に行われるのは『消化』です。消化を行う時に必要なものは消化酵素です。体温が低いと消化酵素の働きも悪くなってしまいますから、沢山の消化酵素が必要になります。
酵素についての記事でも記載しましたが、消化酵素も代謝酵素も元々の材料は同じです。というのはその結果、体を修復するために使われなければいけない代謝酵素が使われなくなってしまうので、体全体の修復機能が弱まってしまいます。
そのため、酵素の機能が悪くなると体の中でうまく代謝が行われなくなるので、毒素を体外に排出する動きやエネルギーを生成したり、細胞を修復したりする機能も低下してしまうため、病気を招いてしまうのです。
低体温は免疫・基礎代謝も下がってしまう?
体温が下がってしまう低体温状態になると免疫・基礎代謝も下がってしまうと言われています。
人間の平熱は36度後半ですが、そこから1度下がった35.5度になるだけで、下記のような影響があると言われています。
- 免疫力37%ダウン
- 基礎代謝12%ダウン
- 体内酵素の働き50%ダウン
このように低体温になるだけで免疫力が低下するので、風邪をひきやすくなります。基礎代謝が衰えるということは太りやすくもなります。そして体内酵素の働きが50%もダウンするということは体の中の諸々の反応自体が低下することにつながるのです。
低体温を改善したい…体温を上げるには?
体温を上げる方法は沢山あります。栄養素を摂る方法もありますし、生姜を摂る方法もあります。今回はその中でも一部をご紹介したいと思います。
低体温改善には爪モミを行うと良い?
爪モミって何?って思われる方もいるかもしれませんが、爪モミとは爪の先端を揉む行為のことを言います。
爪は体の先端にあるので、一見すると大切な器官に思えないかもしません。しかし、爪モミをすることにより、体温を上げることができると言われています。
爪モミをすることで、爪に刺激が行きます。刺激に対して敏感になるのは交感神経で、その交感神経の働きを抑えようと、副交感神経優位になるので、身体が理想的な神経バランスの状態に戻ると言われています。その結果、爪モミをすることで免疫が上がる、体温が上がる、病気に対して効果があると言われています。
爪モミは、毎日2-3回、10秒間の爪モミを続けると良いとも言われています。そして、爪モミはどの指に対して行うということではなく、全部の指に対して行うと良いです。
シャワーよりも入浴が体温を上げるのに効果的?
日々のバスタイムにシャワー派と入浴派があると思いますが、シャワーよりも入浴が断然効果的です。入浴をすることにより、まず、水圧で血液循環を活性化させることができます。
また、入浴により、体の内側まで温めることができるので、深部体温を上昇させることが出来ます。深部体温が上昇することにより顆粒級とリンパ球のバランスを整えることが出来るとも言われています。
シャワー派と入浴派のリンパ球の値を調査した研究によると、入浴派の方がリンパ球が平均値に近くなるとも言われています。入浴は半身浴ではなく全身浴を10分行うことがオススメです。
適度なストレスで生活をする
低体温の原因はストレスと言われています。長い間持続するようなストレスを受けてしまっていると自律神経のバランスを崩してしまい、自律神経の体温を保つ動きを狂わせてしまいます。
逆にストレスのない生活も体温を下げてしまいます。というのも、緩みっぱなしの生活になってしまうため、体の内側の深部体温が低下させるとも言われています。
激しすぎず緩みすぎず適度なストレスで生活することが大切であると言われています。
酒・薬・糖質の摂りすぎに気をつける
お酒を飲みすぎることにより交感神経優位を招いてしまうので、自律神経の乱れが生じてしまい、体温調節機能を低下させてしまいます。
薬の飲みすぎは、交感神経優位を招いてしまいます。どうしようもないとき以外は化学薬剤の薬は避けて、体全体を刺激することができる漢方を活用する方が良いでしょう。
また、糖質に依存した生活をしすぎると酵素の原料になるタンパク質やミネラルを食事から摂取する前にお腹いっぱいになってしまうので、酵素の原料である
タンパク質やミネラルを豊富に取り、補酵素であるビタミンも取るようにしましょう。
まとめ:体温を上げるにはバランスの良い生活が大切
冒頭にも申し上げましたとおり、偏った生活というものが体の体温を下げてしまいますので、まずは偏った生活というものをすることをやめて、規則正しい、バランスの良い生活を心掛けましょう。
そして爪モミも行ったり入浴をすることで、体の中から温めるようにすることが大切ですね。