【パラベンとフェノキシエタノール】パラベンは他の防腐剤より安全?

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化粧品には『パラベン』という防腐剤がありますが、『パラベン』と聞くと、何か悪いイメージを持っていたりする人もいると思います。

実はパラベンとは非常に優秀な防腐剤であることを知っていましたか?

パラベンやフェノキシエタノールなど防腐剤の種類は様々

防腐剤といえば何ですか?と聞かれた際にパラベン以外を答えられる人はほとんどいないと思います。実は防腐剤にもたくさんの種類があるのです。

  • パラベン(メチル・ブチル・プロビル…)
  • フェノキシエタノール
  • アルコール

などがあります。パラベンだけとっても色々な種類がありますし、アルコールも防腐剤として使われているというのを知らない人はかなり多いと思います。

パラベンやフェノキシエタノールが入ってない化粧品は高い

防腐剤フリーを売りにしている化粧品もありますが、なぜ防腐剤フリーをあえて喧伝しているのでしょうか?

それは、売れるからです。

防腐剤フリー=肌に優しいイメージ=効果が高いと思わせることができます。

しかしながら、防腐剤がないから効果が高いというのは、はっきり言って錯覚です。

いわばマーケティング戦略の一環として防腐剤フリーにしているのです。

パラベンやフェノキシエタノールが入ってない防腐剤フリーの欠点とは?

防腐剤フリーの欠点があるとしたらそれは何でしょうか?それは保存が大変であるということ。

例えば、コンビニ弁当で考えるとわかりやすいと思いますが、もしもコンビニ弁当が防腐剤フリーだったら2日も店頭に出しておけませんよね?

防腐剤フリーの化粧品も同様です。購入した人がどのように扱うのかわからないので、もしも防腐剤フリーの化粧品を3日間炎天下の中に置かれてから弁当を食べられたりして、お腹が壊されたら、クレーム騒ぎになります。

化粧品も防腐剤フリーにすると同じようなことが起こりますので、自分で作る化粧品以外での防腐剤フリーはまず考えられません

その結果、皆様にとって悪名高いパラベンを使うのではなく防腐剤としては悪名が高くない、フェノキシエタノールやアルコールを使用するのです。

パラベンは実は安全?

パラベンというのは実は防腐剤の中でも極めて安全なものだとも言われています。

パラベンは50年もの間使用されている安全性に歴史のある成分です。それだけ工夫もあれば技術も発展しております。その間に肌のトラブルとして目立った訴訟も起こったことないので、実はパラベンは比較的安全な成分だと言われています。

パラベンは自然発生の化学物質から合成することにより出来ているので、天然と化学が融合した成分であり、食品の中でもパラベンは使われています。確かに配合しすぎは問題が出るかもしれませんが、0.1%~0.8%程度にしていれば問題が出ることはありません。

パラベンよりもアルコールの方が危ない?

よくあるオーガニックの会社はパラベンは天然物ではなく合成物だとして、パラベンを配合せずに別のものを防腐剤の代わりに入れています。

では、その代わりに何を配合しているのかというと、アルコールを配合しています。エタノールや変性アルコールという形で入れているのです。ちなみに、アルコールは防腐剤だけでなく界面活性剤と似たような溶剤として使うこともできます。

そのため、オーガニック系の成分表示を見ると配合料の上から2番目か3番目にエタノールなどの表示があることが多いのです。

この結果、オーガニック系のものを使っているから大丈夫と言っている人が、敏感肌やは乾燥肌になってしまうことも良くあります。

もし、オーガニック系のものを使っている人がいたら、敏感肌や乾燥肌に気をつけてください。

パラベン複数入ってる!!と騒ぐ人は無知?

パラベンが複数入っていることで『こんなにたくさんパラベンが入っていて大丈夫?』という方もいらっしゃるかもしれませんがパラベンが沢山入っていることは実はとても良いことなのです。

パラベンにも種類があり、それぞれの種類に応じて特徴があります。複数のパラベンが入っているということは、処方にこだわりがあり、出来るだけ防腐剤の量を少量にしようとしている表れです。

肉料理で考てみてください、塩味だけで味付けするよりも、塩・胡椒・ニンニクなどを少量ずつ掛け合わせた方がより味が引き立ちますし、塩分過多になる心配もありませんよね?パラベンが複数入っているというのはそれと同じなのです。

つまり、パラベンの配合量自体を減らすことができるのです。

パラベンよりも毒性が強いフェノキシエタノール?

パラベンは昔の指定成分だったこともあり、オーガニック系のものにもたまに入っているのがフェノキシエタノールです。しかし、フェノキシエタノールの方が毒性が強いって知ってましたか?

体には致死量というものがありますが、メチルパラベンは50kgの人で400g入れたら死んでしまいますが、フェノキシエタノールは50kgの人で50g、ちなみに塩は50kgで3gらしいですから、恐ろしいですよね…。

ちなみにフェノキシエタノールはエタノールと入っておりますが、構造や性質がアルコールと異なっているので別の成分ということになります。

フェノキシエタノールやパラベンなどの防腐時が複数入っている化粧品は良質な化粧品

パラベンが複数入っているものは優秀です。50年以上も歴史のある成分ですから、大量生産もできるので、安価に手に入れることもできます。

防腐剤といえば化粧品の中で言えば守りの成分であり、防腐剤をいくら使わなかったからといって、化粧品の中に有効成分が入っていなければ意味がありません

その守りの部分も安くて質の良いものが使えてかつ、複数のパラベンを使用することにより安全性を増しているということを考えれば、パラベンを複数使っている製品はとても優秀だということがわかります。

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