遺伝子とDNAってよく同じだと勘違いされがちです。
でも遺伝子とDNAは「=」ではなく、実は違うということをご存知でしたでしょうか?
遺伝子とDNAの違いとは?
ごちゃごちゃになると思うので、先に結論から述べます。
簡単に言えば、DNAがあります。DNAの一部分のことを遺伝子と呼んでいるのです。
遺伝子とは生命の設計図?
良く遺伝子とは生命の設計図であると言われていますが、遺伝子とDNAってごちゃごちゃになりますよね。遺伝子とは、Wikipediaでは、下記のように言われています。
遺伝子(いでんし)は、ほとんどの生物においてDNAを担体とし 、その塩基配列にコードされる遺伝情報である。ただし、RNAウイルスではRNA配列にコードされている。
つまり、遺伝子とは「DNAの中における、タンパク質をコードする部分」と言われています
遺伝子の機能とは?
遺伝子の機能は、タンパク質をコードしている部分。つまり、細胞がタンパク質を作る時の設計図という役割・機能を持っているのが遺伝子です。
DNAとは?
一方DNAとは、Wikipediaでは下記のように言われております
デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、英: deoxyribonucleic acid、DNA)は、核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。
つまり、DNAとは酸であり、DNAの一部分のタンパク質をコードしている部分を遺伝子と言っているのです。
DNAの機能とは?
様々なサイトで色々と書かれているところから判断すると、一般的な科学者の中でも機能が完璧に解明されているとは言えないそうです。ただ、現状で言えば、2つほどに分類できそうです。
体の機能を調整する
塩基配列という体の設計図となる部分がDNAにあると言われています。遺伝子のところでもお話ししましたが、遺伝子はタンパク質をコードしています。DNAは体の機能を制御し、どこに何があるべきなのかを考えているという文脈でしょうか?
ここについては明確なことはわかっていないということが実情だそうです
DNA自体の動きを制御する
DNAはDNA自体の動きを制御しています。どういう時に、どういう働きをするのかということを、脳ではなく、DNA自体が制御しているといことなのでしょうか?
昔は、ジャンクDNAと呼ばれていた?
その昔、DNAはタンパク質のコードした部分としていない部分というくくりで考えられておりました。そのため、タンパク質をコードしていない部分の良くわからない、未解明の部分のことをジャンクDNAと呼ばれていました。
先ほどのDNAのところでもお伝えしました通り、DNAについてはわからないことが多く、ロジカルに説明することが難しいのです。
DNAや遺伝子などを扱っている学問は分子生物学と言い、まだまだ若い学問もあるため、わからないことが多いと言われています。
まとめ:DNAと遺伝子は同じではない
DNAと遺伝子の違いをまとめると下記のとおりになります。
- DNA=色々な働きがあり、体の機能の調整やDNAの動き自体を制御する
- 遺伝子=DNAの一部のタンパク質を作る際の設計図になる部分
良く、DNAと遺伝子は同じだという文脈で使う方もいますが、このように機能から考えると、DNAの一部のことを遺伝子と言います。間違えている人がいたら、注意してあげるとよいかもしれませんね!
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