プロゲステロンとは？プロゲステロンの性質・機能・効果と日頃からのケア方法をまとめてみた！

女性ホルモンが大切と言われることがありますが、実は女性ホルモンは２種類あることを知っていましたか？今回は女性ホルモンの一種であるプロゲステロンについてご紹介したいと思います。

プロゲステロンとは

プロゲステロンはエストロゲンと同じ女性ホルモンの一種になります。エストロゲンは排卵を促進すると言われている女性ホルモンですが、プロゲステロンは排卵を抑制するホルモンです。

プロゲステロンは一言で表すと守りのホルモンとも言われています。

また、体内のほとんどの黄体ホルモンががプロゲステロンとも呼ばれているので、プロゲステロン＝黄体ホルモンと言っても過言ではないでしょう。

プロゲステロンはステロイド系のホルモンになります。

プロゲステロンの性質・機能・効果とは？

プロゲステロンは守りのホルモンであると言われていますが、その意味は何なのでしょうか？

プロゲステロンは排卵を抑制します。

排卵を抑制することにより、子宮に受精卵を着床させやすくするのです。

プロゲステロンは受精卵を育てるということに特化しています。

妊娠に必要なことを行うのは主にプロゲステロンというホルモンが原因なのです。

例えば、妊娠をしたら体温があがったり、食欲が増進したりしますが、これらは子宮の中にある受精卵を健康的に育てようということで、プロゲステロンが起こしているのです。

ちなみに、PMSはプロゲステロンの低下が原因だとも言われています。そのため低用量のピルが処方されますが、このピルには少量のエストロゲンとプロゲステロンが入っているとされています。

低用量ピルを飲むことで少量のエストロゲンを排卵期に飲むことにより、血中のエストロゲンの濃度があるので、脳を誤解させ卵巣にエストロゲンを作るという司令を出さなくなるそうです。

その結果、エストロゲンの濃度を下げることが出来るということも言われていますので、低用量のピルを飲むことは、エストロゲンの濃度下げて、プロゲステロン濃度を上げるということになります。

低用量ピルを月経開始直後 (1-3日目)に服用すると、少量とはいえ、エストロゲンが血液中にあるので、脳下垂体は卵巣に命令(FSH)を出さなくなり、卵巣からの大量のエストロゲン産生が行われなくなり、女性の血中には低用量ピル内に含まれる少ない（必要最小限の）エストロゲンとプロゲステロンしか存在しなくなるのです。

LINK低用量ピルについて

プロゲステロンは男性的なホルモンとも言われているので、プロゲステロンが増える黄体期（排卵後）はニキビなどが増えるとも言われています。

低用量ピルを飲むことにより肌が綺麗になると言われているのは、低容量ピルを飲むことにより、体内のエストロゲンやプロゲステロンの量が少なくなるため、ニキビなどが出来ないためなのです。

プロゲステロンの性質・機能・効果をまとめると下記のとおりです

大阪のおばちゃん化も女性ホルモン不足が原因？

余談ですが、大阪のおばちゃん化は閉経することに女性ホルモンが出なくなることにより引き起こされるそうです。

女性でも副腎からはテストステロンが分泌されていますので、女性ホルモンよりも男性ホルモンのが優位になり、大阪のおばちゃん化が引き起こされると言います。

プロゲステロンが十分にケアされていないと？

プロゲステロンが十分にケアされていないと妊娠しにくい体になります。

子宮が厚くなりにくいので、受精卵が着床しにくくなったり、基礎体温の上昇が短くなるため生理周期が乱れたりすることもあるそうです。

また、プロゲステロンは皮脂の分泌をしますので、肌のハリやツヤなどにも関係があるそうです。

プロゲステロンが不足すると起こる影響は下記のとおりです

プロゲステロンを意識したケアがオススメな人は？

プロゲステロンを意識したケアがオススメな人は将来的に妊娠を考えている方です。

プロゲステロンが上手く働いていない場合に不妊の可能性があるとも言われていますので、妊娠を考えている方は、プロゲステロンが上手く働くようにケアをしていきたいですよね。

プロゲステロンの日頃からのケア方法とは？

プロゲステロンの日頃からのケア方法はバランスの取れた食事・休養・ストレス解消です。

その他、下記のような栄養素もプロゲステロンに効果的だと言われています。

ビタミンE

研究によると、ビタミンEは黄体の血流を改善すると言われています。

また、一部の女性においてプロゲステロンレベルを高めるのに役立つと言われています。

参考ビタミンEは？ビタミンEの役割・不足時・食事での補給法をまとめてみた！

ビタミンB6

ビタミンB6は、肝臓がエストロゲン副産物を分解してエストロゲン優位を低下させとも言われています。

また、ビタミンB6は、プロゲステロン産生を促進しながらエストロゲンのレベルを低下させます。

参考ビタミンB6は妊娠初期のつわりを軽減？妊婦の強い味方のビタミンB6の役割・不足時・食事での補給法をまとめてみた！

ビタミンC

研究によるとビタミンCはプロゲステロンのレベルを上昇させることが言われています。

参考ビタミンCは？ビタミンCの役割・不足時・食事での補給法をまとめてみた！

亜鉛

亜鉛は脳下垂体が卵胞刺激ホルモンを放出するのを助けます。

エストロゲンを作っておくように刺激し、排卵を促したり、より多くのプロゲステロンを作っておくように卵巣に支持を出す際に使用されると言われています。

マグネシウム

プロゲステロンのレベルを維持するのではありませんが、エストロゲンの優位性を減少させることが出来るので、エストロゲン優位でのホルモンバランスの乱れを防ぐことが出来ると言われてています。

参考マグネシウム不足は突然死？マグネシウムの効果をまとめてみた！

コレステロール

プロゲステロンは、プレグネノロンから作られますが、プレグネノロンはコレステロールが材料になります。

プレグネノロンはテストステロンやエストロゲンなどのホルモンの前駆物質であるプロゲステロンの製造を手伝っています。

良質なコレステロールを採るならば、ココナッツオイルや卵、オリーブオイルなどが良いと言われています。

参考低すぎてもダメ！コレステロールの役割・機能と不足時のデメリットは？

食物繊維

ホルモンのバランスを良くするために食物繊維は非常に有効です。

プロゲステロンと拮抗作用のあるエストロゲンの優位を抑えるために、エストロゲンを含む代謝ホルモンを外に排出するために役に立ちます。

参考食物繊維は美腸・肥満対策にも？食物繊維の役割・不足時・食事での補給法をまとめてみた！

アルギニン

アルギニンは高タンパク食品に含まれており、体内で硝酸を生成するのに役立ちます。

硝酸は、血液を弛緩させる効果があるので、黄体や卵巣などの他の器官が、より多くのプロゲステロンを産生するのに役立つ改善された血流を享受できるようになります

参考アルギニンとは？筋トレにも効果的なアルギニンの性質・機能・効果まとめ！

LINK9 Nutrients That Boost Your Progesterone and Balance Your Hormones

プロゲステロンまとめ

プロゲステロンを十分にケアしようと思うと沢山の栄養素が必要になります。

そのため、手軽に補給できるサプリメントを選ぼうとする人もいるかも知れません。

ただ、サプリメントは色々なものがあり、選び方が大切です。

サプリメントの選び方もきちんと学んでおきたいところですね。

参考サプリメントの選び方？無駄なサプリメントを避ける5つの選ぶ基準