老化した肌と、若い肌の違いを明確に答えることが出来るでしょうか?
この質問に明確に答えることが出来るか否かで、あなたのエイジングケアの考え方が正しいのか、正しくないのかがわかってしまうから恐ろしいものです。
老化した肌と若い肌の違いは以下の3点です
- 皮脂量の違い
- 天然保湿因子の量の違い
- コラーゲン・エラスチンなどの量の違い
順に説明していきます。
老化肌と若い肌の違い
皮脂量の違い
人は年を取ることによって、徐々に老化していきます。皮膚も弱くなっていきます。
皮膚が弱くなる原因はさまざまですが、そのうちの1つが皮脂量の低下です。
体から分泌される皮脂量が低下すると皮脂膜を作る力が弱くなり、お肌が弱くなるのです。
「皮脂膜ケアは最強の美肌ケア?皮脂膜の3つの効果と4つのケア方法?」でも解説しましたが、皮脂膜の効果は以前お話したとおり、以下の2点でしたね。
- 肌を外的な刺激(紫外線、排気ガスなど)から守ってくれる
- 肌内部にある、水分の蒸発を防ぐ
皮脂が減り、皮脂膜が作れないと、乾燥しやすい肌で外的な刺激を受けやすくなります。
また、お肌の水分が少なくなることで、お肌本来の機能も失われますから余計皮脂膜が少なくなっていくのです。
天然保湿因子の量の違い
NMF((英)Natural Moisturizing Factor (日)天然保湿因子)とは、角質層に存在する肌が本来持っている天然の保湿成分です。アミノ酸、ヒアルロン酸などを表します。
「【天然保湿因子(NMF)】天然保湿因子の役割・不足時の影響を解説」でも解説したとおり、天然保湿因子は加齢と共に量が減少していきます。
このため、肌の水分量が減少してしまうので、小じわなどが目立ってしまう肌になるのです。
コラーゲン・エラスチンなどの量の違い
年を取ってくると傷の治りが遅くなった経験はあるでしょう?
子供の頃はカサブタが出来ても、すぐに治ったけど、年を取ってくると中々なおりませんよね。
実は、皮膚の中でも同じことが行われています。
真皮で作られる、コラーゲンや、エラスチンの量は、老化など様々な要因で減少していきます。
「【エラスチンはハリ・弾力・シワ】老け顔に影響するエラスチンまとめ」でも解説しましたが、エラスチンはハリ・弾力・シワに関係しています。
肌の老化の原因は?
老化肌と若い肌の違いは下記の3点を解説しました。
- 皮脂量の違い
- 天然保湿因子の量の違い
- コラーゲン・エラスチン量の違い
それでは、これら3つを引き起こす肌の老化に対する6つの原因を全て挙げられるでしょうか?
肌の老化のメカニズムを知ることにより、肌の老化に対する予防、対策を打てることにも繋がりますので、是非おさらいしてみましょう。
加齢
人間は、生きていれば年を取ります。加齢です。
年を取ることにより、体内のホルモンバランスが変化し、女性ホルモンが減少します。男性であれば、男性ホルモンの低下することにより、肌の油が少なくなるので、ニキビが減りますが・・・
女性のエイジングを進める大きな要因、その一つがホルモン環境の大きな変化だ。閉経を境に女性ホルモンのエストロゲンは急激に減少し、代わりに副腎や卵巣から分泌される男性ホルモンのテストステロンの影響が強くなってくる。エストロゲンはバストやヒップに皮下脂肪をつけて豊かにし、動脈硬化や骨密度の低下を防ぐ。一方、テストステロンは心身を元気にし、運動による筋力増強効果を高めるが、内臓脂肪をためこみメタボリックシンドロームなどの生活習慣病リスクを上げる欠点がある。
また、女性ホルモンである、エストロゲンは、「エストロゲンとは?エストロゲンの性質・機能・効果と日頃からのケア方法をまとめてみた!」でも解説したとおり、肌にも重要な作用をします。
- 肌の水分量を整える
- コラーゲンを増やすなどの働きをする。
しかし、エストロゲンは卵巣機能が衰え始める30代半ばごろから減少していくというのです。
紫外線
紫外線は、活性酸素を作り出し、コラーゲン繊維、弾力繊維を変性させて、シワ・たるみの原因になります。
では、紫外線は必ずしも全てシャットアウトしたほうが良いのかと言うと、そうでもありません。
紫外線を浴びることによって、ビタミンDを生成します。「ビタミンDの性質・機能・効果とは?骨だけでなく妊娠・腸にも効果あり?」でも解説している通り、ビタミンDは腸内環境を整えたり、妊娠にも効果があります。さらに、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。
毎日最低でも15分間は手のひらを上にあげて紫外線を浴びることが大切です。
大気汚染
私たちは、生活する中で、常に大気と接しています。近代化され、車も多く走る現代において、大気汚染は切っても切れない関係です。
空気中には、排気ガスや、微生物など、多くの酸化物があります。それらは、避けられません。
酸化物を落とさないと、毛穴に詰まったりするので、菌が増えて化膿し、にきびの原因となったりします。
また、この肌ストレスが、遺伝子の老化を促進するとも言われているのです。
ストレス
ストレスによって、体内に活性酸素が生じます。活性酸素は、色々な病気の原因になると言われており、簡単に言えば、体を錆びさせるものなのです。
この結果、細胞を錆び付かせるので、老化に繋がり、コラーゲンやエラスチンの生成を抑えてしまったり、体内の至るところに影響を及ぼします。
抗酸化ビタミン、ミネラルを摂取することにより、解決することが可能です。
化粧品など普段使うもの
毎日使うのだから、安全性が第一ですが、あなたはその安全性をきちんと判断した上で使っているでしょうか?
但し、安全だけ見ても、実際に効果があるのかは別の問題です。
なぜなら普段使うものは、なるべく体内に影響しないように作られています。当然、体内に影響が無いから安全ではありますが、体内に影響がでないということは、塗っても効果が出にくいのと同じなので、効果が今ひとつなものはとても多いのです。
極端な話、ある程度の成分を入れて効果があると思わせる+イメージが先行することにより、人はイメージがあると思ってしまいますから。
普段使う化粧品の広告費については「超驚愕!日用品・化粧品の価格の内訳は?中身の原価は0.4%?」でも解説しています。
化粧品や日用品はどちらかというと、広告が全てというイメージが強い業界ですので、業界の構造も理解しておきたいところですね。
塩素
水道水のシャワーを15分間浴びたときに体内に入る塩素量は1リットルの水道水を飲んだ場合の600倍に相当してしまうと言います。
塩素は、タンパク質やビタミンCを破壊します。塩素は水に溶けると次亜塩素酸となり、強い酸化性を持ちます。
法律で定められているのは、浄水場から、運ばれる過程で水が出てくるまで塩素を含有していないといけないと言う決まりもあります。
また、浄水場から運ばれる過程で微生物や細菌が入り込む可能性もありますから、浄水器などで排除しようとしても、除外しきれない可能性の方が高いのかもしれません。
老化の原因を対策して若い肌でピチピチに!
老化の原因は下記の通りでした。
- 加齢
- 紫外線
- 大気汚染
- ストレス
- 塩素
- 普段使っているもの
残念ながら彼については対応できませんが、紫外線はちゃんとUVケアをすること、大気汚染は毎日クレンジングを丁寧に行うことが大切ですね。
また、ストレス・塩素については活性酸素対策として、日々の食生活から栄養素を摂ること、難しい場合は、マルチビタミンやマルチミネラルを摂取することも良いでしょう。
普段使っているものについては、適正に選べるような知識を身につけるのが良いかなと思います。
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