「高級なクリームを使っても意味がない…」
「皮脂膜ってなに?」
店舗には沢山のクリームがあります。
安いもので言えば1000円くらいのものもありますし、エイジングケアをプッシュしている最高級ブランドのものでは12万円するものもあります。
しかし、美肌にとって最高のクリームとは何なのでしょうか?実は肌から出ているってしってましたか?
今回は美肌にとって最高のクリームである皮脂膜について解説します
皮脂膜は肌にとって最高のクリーム
皮脂膜は肌にとって最高のクリームです。
皮脂膜には皮膚常在菌のバランスを保つことができるので、炎症やニキビを抑える効果があります。
体のバランスを整えているのは常在菌です。
常在菌にも善玉と悪玉があり、バランスが崩れると、体にとって悪影響があります。
肌にも常在菌が存在しており、肌の常在菌のバランスが崩れると、ニキビや炎症の原因になってしまいます。
皮脂膜を働かせるには日々のスキンケアが大切!
常在菌のバランスを保つクリームを塗れば良いのか?と思いがちですが、皮脂膜は体内から出ているクリームなので、クリームを塗るよりは日々のスキンケアが大切なのです。
皮脂膜とは美肌にとって天然で最高のクリームだと言われているのです。
しかし、現代人の9割は皮脂膜が正常に作用していません。
高いクリームばかりを塗っても、皮脂膜自体の作用が弱いので、肌の常在菌のバランスが狂い続けるのです。

高いクリームにお金かけるまえに、皮脂膜ケアにお金使おうね。
皮脂膜の圧倒的なメリットをまとめてみた
皮脂膜は肌表面にクリームのようにベールを貼ります。
皮脂膜の効果をまとめました。
紫外線から肌を守る(シミ・そばかすの原因から身を守る)
水分には紫外線を吸着する効果があります。
皮脂膜も水分を保持しているので、紫外線から身を守ることが出来るのです。
また、角質層にも水分が沢山含まれてますから蒸発しなければ紫外線から肌を守ることができます。
もちろん、NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質(セラミド)も水分をたくさん保持するので、紫外線を吸着できます
>>【天然保湿因子(NMF)】天然保湿因子の役割・不足時の影響を解説
>>【セラミドの役割】保湿の80%は細胞間脂質!セラミド化粧品選び方
紫外線が問題なのは、その紫外線が基底層である生きたお肌に届いた時です。
紫外線がメラノサイトを刺激することによりシミの原因になります。
それを防ぐためにはその前にある皮脂膜・角質のケアが必要不可欠になります。
皮膚バリア機能 – 弱酸性抗菌作用として
皮脂膜が適正に機能していると、肌のpHは4.5〜6.0の弱酸性の肌になります。
肌に悪さをする悪玉菌である黄色ブドウ球菌はアルカリ性で増殖します。
アルカリ性に傾いていると肌が炎症を起こしやすくなります。
つまり、皮脂膜によって肌が弱酸性になると悪い菌が繁殖しなくなるのです。
皮脂に含まれる脂肪酸が汗に含まれる乳酸やアミノ酸が弱酸性にします。
また、皮膚方面にいる常在菌が皮脂を食べて分解することにより弱酸性になるのです。
ちなみにお肌がアルカリ性に傾いたものを弱酸性に戻す働きがあり、これがアルカリ中和能という働きです。
国立がん研究センターによると、『皮膚はpH4〜6の弱酸性で、皮脂膜では有毒物質の侵入を防ぎ、抗菌作用を発揮します。』という記述もあります。
弱酸性には抗菌作用があるのです。
圧倒的な保湿力 – 水分蒸発を防ぐ
皮脂膜には、肌の水分蒸発を防ぐ役割があります。
皮脂膜が肌表面に保護膜を作ります。肌の内側の水分を乾かさない働きをするのです。
保湿で大切なのはNMF(天然保湿因子)とセラミド(細胞間脂質)です。
この二つが保持した水分が蒸発してしまっては肌は乾燥してしまいます。
皮脂膜が正常に働いている肌というのは、このNMFとセラミドの水分蒸発を防ぎますので、保湿の効果が格段に上がるのです。
皮脂膜の材料とは?
皮脂+汗=皮脂膜になります。
皮脂膜を作るものは皮膚常在菌です。皮膚常在菌が皮脂や汗を食べることにより、皮脂膜を作ります。つまり、皮膚常在菌が正常に働いてなかったり、数が少なかったり多かったりすると皮脂膜が適正に作られません。
皮脂膜がし生産される状態は弱酸性+保湿
美肌の最高のクリームである皮脂膜はしっかりと生産された方が良いです。
しっかりと生産される状態にするには、弱酸性+保湿をすることです。
弱酸性にしておかなければ、皮膚常在菌の表皮ブドウ球菌を活性化することが出来ません。
またアクネ菌も皮脂膜を作りますが、弱酸性に傾いていない状態だと過剰に増殖してしまいニキビの原因になってしまいます。
常在菌は乾いた場所が苦手であり、保湿がちゃんとされていない肌は善玉菌である表皮ブドウ球菌などの菌が死んでしまいます。
そのため、保湿は徹底して行うべきでしょう。

簡単に言えば皮脂膜をケアするには弱酸性の化粧品+保湿が大切なんだよね!
皮脂膜をケアして美肌になる方法は?
皮脂膜をケアする方法を簡単に言うと下記の2つです。
- 肌を弱酸性にすること
- 保湿をすること
弱酸性にする方法と保湿をする方法について、さらに具体的な方法をご紹介致します。
アルカリ性の化粧品・洗顔料を使わないようにする
アルカリ性の肌には皮膚常在菌が死滅します。
皮膚常在菌がいなければ汗と皮脂があっても皮脂膜を作ることが出来ません。
しかもアルカリ性の化粧品や洗顔料は、肌に炎症を起こすような悪玉菌の増殖を増やします。
皮膚常在菌が生きやすい状態を作るのは、肌を弱酸性に保つことです。
つまり、日頃から化粧品や洗顔料も弱酸性のものや刺激がすくないものを使うようにしましょう。
ちなみに、皮脂膜は再生成に時間がかかります。
通常の健康的な肌であれば3時間−4時間がかかります。
もしも、アトピーなどトラブルを持つ肌であれば10時間ほど再生成に時間がかかります。
肉・揚げ物などの脂っこいものを食べ過ぎない
脂っこいものばかりを食べると皮脂を過剰に分泌させてしまうので食べ過ぎは禁物です。
ポテトチップスなんかも1日1袋食べると皮膚が荒れるのは皮脂の過剰分泌のせいですから控えましょう

揚げ物・お菓子ばかり食べる人は皮脂膜ケア不十分ですよ!
とにかく保湿して乾燥させない
常在菌は乾燥しているところでは死んでしまいます。
乾燥させないように毎日4時間ごとに保湿しましょう。
弱酸性のものを使いましょうと言いましたが、どうせなら弱酸性だけでなく保湿成分もたっぷり入ったものを使用すると良いです。
ちなみに『ヒアルロン酸配合!』とデカデカと書いているのはマーケティングのためです。
他の成分はちゃんと保湿目的で作られているのかを確認しないといけません。
ヒアルロン酸などの保湿成分が当たり前のように入っているものがオススメです。
定期的に皮脂の状態を確かめる
女性はメイク落としなどで皮脂を定期的に落としてますから乾燥が気になるところですので、クリームなどで補うしかないと思います。
男性はオイル系の洗顔料で顔を洗うことがないので、皮脂が毛穴に詰まっているケースがあります。男性の正しいクレンジングは下記にまとめています。
>>【クレンジングの方法】男も注意すべき洗顔のやり方と注意点まとめ
善玉菌である表皮ブドウ球菌は酸素がないところでは生きていけず、アクネ菌は酸素がないところだと増殖してしまいます。
皮脂で毛穴が詰まっている状態はアクネ菌の増殖を招きますので、定期的に皮脂の状態を確かめて、男性は1週間に1回程度は皮脂を洗い落とすために女性のメイク落としなどのオイル系で洗顔しましょう。
皮脂膜をケアして美肌になろう
皮脂膜をケアする方法は下記の通りです
- アルカリ性のものを使わず弱酸性のものを使う
- 保湿をする
- 脂っこいものを食べない
- 定期的に皮脂の状態を確かめる
高いクリームにお金を払う前に、まずは皮脂膜がケアできるように弱酸性のものと保湿成分が多いものを使って保湿することがおすすめですよー!
あなたのスキンケア大丈夫?
美肌になりたいのにスキンケアに詳しくないとかまるで自殺行為!
▼下記の質問に自信満々に答えられないとわりとヤバイです。
- 皮膚構造を表面から言えますか?
- 保湿の3条件は?
- ターンオーバーは何日周期?乱れを整える方法は?
- 乾燥肌の影響は?
もしも答えられなければ、下記の記事で勉強しましょう!
▼スキンケアについて詳しくなりたい方にオススメ記事
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