【経皮吸収の部位とされやすい物質】経皮吸収と経皮毒の関係を解説

健康

経皮吸収について様々な意見がありますよね。

経皮吸収は存在する!

と言っている人もいれば、

そんなものは存在しない!

と言う人もいます。

経皮吸収はあるのでしょうか?無いのでしょうか?

経皮吸収について解説してみました。

経皮吸収とは

経皮吸収が存在するのか否かを語る前に、経皮吸収について知らなければいけません。

経皮吸収とは、皮膚を経て成分や物質が体内に入ってしまうこと

体の中に成分や物質が体内に入る方法は主に3つに分かれています。

  • 口から入る経口吸収
  • 呼吸から入る経気道吸収
  • 皮膚から入る経皮吸収

経口吸収とは、私たちが食べ物を食べている時や、水を飲んでいる時などがイメージしやすいかなと思います。

体調が悪い時に薬を飲んだりするときも、言い換えれば経口吸収をしているということが言えます。

経気道吸収とは呼吸器官から成分を吸い取ることです。耳鼻科の吸引なんかで考えると分かりやすいかもしれません。

経皮吸収をしている時とは、湿布薬なんかを考えるとわかりやすいかなと思います。

湿布薬を張っているところはスーッといてきて肩こりであれば痛みを和らげてくれたりしますよね?この時に痛みの鎮静成分が皮膚を経て体内に入ってきているのです。

経皮吸収の問題点は毒素が溜まること?

経皮吸収が問題になるのは、体内に毒素が溜まってしまうことです。

経口吸収の場合は、口から入るものは消化器官を全て通過します。「腸・腎臓・肝臓・血液を活用?10倍効果的なデトックス方法とは?」で解説している通り、もしも悪いものが入ってきたとしても排毒する機能を経由します。

しかし、経皮吸収で皮膚から入った物体は消化器官を通過することが有りません。

排毒する機能がないため、毒素が脂肪などに溜まり、体にとって悪影響があると言われています。

経皮吸収が無いと言う人もいるよね?

経皮吸収が無いという人もいます。その方たちの意見はどういったものなのでしょうか?下記にまとめてみました。

▼「経皮吸収が無い」人々の意見

  • 化粧品や日用品が肌に浸透する訳がない。砂場で遊んでも体内に砂は入らない
  • 経皮吸収されたからと言ってガンなどの病気につながる因果関係は無い
  • 経皮毒という毒は造語で有り似非科学である

化粧品や日用品が肌に浸透する訳がない?

確かに砂場で遊んでいても砂は体内には入りませんが、化粧品や日用品も中には肌に浸透するものがあります。

先ほども書きましたが、湿布薬なんかを考えると鎮静成分が体内に入っていることが分かりますよね?

皮膚というのは素晴らしいバリア機能があるので、ほとんどの物質は通しません。

しかしながら、分子量が500を下回った場合に皮膚を透過して体の中に入ってしまうと言われています。

経皮吸収されやすい物質とされにくい物質

余談ですが、ヒアルロン酸などの分子量は100万以上と言われているので、ヒアルロン酸は吸収されないようです。

ヒアルロン酸は表面にのみ作用するので、しっとりとかすべすべしたお肌にはなるのかもしれませんが、浸透しないので、お肌の状態までよくしてくれることは有りえません。

>>ヒアルロン酸は種類によって違う?ヒアルロン酸のメリット・デメリットまとめ

シャンプーで悪名高いラウリル硫酸ナトリウムは分子量が288.4なので、皮膚に透過しやすいとも言われています。まぁラウリル硫酸は悪名高いので、いまはラウレスにしたり、ナトリウムをアンモニウムにするなどして対策していますけどね。

>>シャンプーの界面活性剤は悪?ラウリル硫酸などの界面活性剤のまとめ

また脂溶性の化学物質は細胞膜の隙間を通り抜けて皮膚から浸透しやすいです。

PG(プロピレングリコール)も分子量が76.1なので皮膚に透過しやすいそうです。

このような流れから、界面活性剤や溶剤は経皮吸収されると言われているのです

ガンなどの病気の因果関係は証明できない?

経皮吸収と病気の関連性は明確に立証することが出来ません。

しかしながら明確に否定されているものもありません

経皮吸収により病気になったと立証するには、経皮吸収以外の全ての日常生活をやめないと立証できません。仮に経皮吸収で病気になること立証するには時間がかかりすぎるため、他の生活をやめさせるなど無理なのです。

経皮吸収を無視するか否かはその人自身の判断になりそうです。

経皮吸収と関わっているとされる病気まとめ

  • 肌荒れ
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー
  • 免疫低下
  • ガン
  • 脳疾患
  • 子宮系の病気等々

ただ、体の中には免疫器官もたくさんあるので、経皮吸収された物質がすぐに脂肪の部分に蓄積されてしまうということは無いのかもしれません

それでも、昔から言われているホルモン化粧品の実害や、羊水の話などはよく聞きますので、一概に無いとも言い切れないのもあります。

経皮毒とは造語である?

ちなみに経皮毒というのは造語です。

このような毒はありません。

ですから、経皮毒と使用するのは誤りであり、個人的にはあまり使用しない方が良いのでは?と思ってしまいます。

経皮吸収されるものがある』と表現するのが正しい表現だと思います。

経皮吸収されやすい部位とは?

腕の内側を1とした時に下記のように吸収されやすい部位が分かれます。

  • 頭皮は3.5倍
  • 女性のデリケートな部分は42倍
  • 足の裏は0.14倍

このように、体の中でも経皮吸収しやすい場所としにくい場所があるのです。

日用品や化粧品の経皮吸収の真偽は不明だが薬学の世界には存在する

では、実際に経皮吸収はあるのでしょうか?

残念ながらその答えは「日用品や化粧品の経皮吸収は日本ではわからない」。

日本では経皮吸収については調べられていないですし、調べる基準もないからです。

だから、経皮吸収ってあるよね?っていうのも、無いよね?っていうのも日本においてはどちらも間違いなのです。

日本においては「調べなきゃいけないというガイドラインがないからわからない」と答えるのが正解です。

ちなみに、薬学の世界において経皮吸収は普通に語られているので、薬学の世界では存在します。


引用:薬物の皮膚透過性と経皮吸収型製剤:角質バリア克服の歴史

米国や欧州では経皮吸収について調べられている?

例えば、化粧品についての日本とアメリカと欧州における安全性試験のガイドラインを比較してみると面白いことが分かります。

アメリカのCTFAや欧州のCOLIPAちう安全評価のガイドラインでは、経皮吸収性についてのガイドラインが定められておりますが、日本では定められておりません。

つまり、日本には経皮吸収についてのガイドラインが無いので、製品が経皮吸収されるか否かを確認していなくても販売することが出来るのです。

一方で欧州やアメリカでは経皮吸収のガイドラインが定められているので、経皮吸収されるのか、それは安全であるのか?を確認されてからでは無いと販売が出来ないのです。

経皮吸収についてのまとめ

下記に経皮吸収についてまとめてみました

  • 物質を吸収するのに経皮吸収と経気道吸収と経口吸収がある
  • 経皮吸収は消化器官を通らないので解毒機能がうまく働かない
  • 皮膚は分子量500以下のものと脂溶性のものは透過する
  • 皮膚から入っても肝臓や腎臓などの解毒システムがあり病気との因果関係の立証は難しい
  • 薬学の世界では経皮吸収は存在する
  • 日本の化粧品には経皮吸収について安全性ガイドラインの中で定められていない
  • 米国や欧州の化粧品には経皮吸収について安全性ガイドラインの中で定められている

以上のまとめから考えますと、経皮吸収について信じるも信じないも消費者次第という考えになりそうですが、無視するよりは気にかけて生活した方が良いのかもしれません

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