お肌のことを知らないで、お肌をケアしている人は本当多い。あなたは、自分の一番身近な「お肌」に対してどのくらいのことをご存知でいらっしゃいますか?
今回は、お肌の構造に関して簡単にご説明させて頂きます。
お肌の3つの基本の層
お肌は凄く複雑な構造をしております。ここでは、ケアするためには必ず押さえておかなければいけない3つの層についてご説明致します
お肌の三つの層とは?
- 皮脂膜
- 角質層
- 真皮層
それでは順番に説明していきましょう
天然で最高のクリームである皮脂膜とは?
角質層の表面は、皮脂腺などから出てくる、皮脂膜に覆われています。皮脂膜は天然で肌にとっては最高の保湿クリームと呼ばれています。
皮脂膜の役割とは?
- 外的な刺激、紫外線から身を守る
- 水分の蒸発を抑える
- バクテリアなどの雑菌の繁殖を防ぐ
など、多くの効果をもたらします。表皮の上に皮脂膜という天然のクリームが乗っているというイメージですね。
皮脂膜は弱酸性でないと消える
皮脂膜の上にある常在菌は弱酸性でないと生きることはできません。アルカリ性のもので洗うと、皮膚の上の常在菌は全て死滅してしまいます。だから、皮膚の上はなるべく弱酸性でキープすることが大切になるのです。
皮脂膜のことをより詳しく知りたい方は皮脂膜ケアは最強の美肌ケア?皮脂膜の3つの効果と4つのケア方法?をご覧ください。
肌のバリア機能を司る角質層
肌の表面のバリア機能の中では最も効果があり、天然保湿因子(NMF)も滞留する場所が角質層です。
角質層の役割は?
- 肌のバリア機能
- 天然保湿因子が水分を保持する
- セラミドが水分を保持して肌を守る
など、主に保湿と外的刺激への対応を司ります。
アカスリは気をつけて
上記のことがわかると、例えば、韓国で行われるアカスリはどうなのかと気になるところですよね?
角質層は自然に垢となって剥がれ落ちます。アカスリをすると、過剰に垢を落としてしまうので、肌の保湿機能を狂わせたりするお話もあるとか。
角質層以下は水溶性では浸透しない?
余談ですが、角質層よりさらに奥深くに透過する化粧水は油溶性だけのものですので、水溶性のもので美白と謳っていても、角質層の更に奥にある基底層に働かないので、無意味だそうですのでご注意を。最も、法律的にも化粧品などは角質以下の浸透を謳ってはいけないんですけどね…。
でも油溶性とあれば、角質以下まで浸透する可能性があるというものを考えておくと良いかなと思います。
角質層についてより詳しく知りたい方は、角質層の厚さ?セラミド?真皮って?角質についての9つのまとめ?をご覧ください。
肌を生産している真皮
主にコラーゲンで出来ているタンパク質線維で出来ており、皮膚の「ハリ」を支える、エラスチンを支える役割を果たしています。これを総称して真皮と言います。
真皮の役割
- 線維芽細胞によりコラーゲンを作る
- 線維芽細胞によりエラスチンを作る
- コラーゲン繊維で肌を下から支える
- ヒアルロン酸で肌のハリを保つ
線維芽細胞は紫外線に弱い?
真皮にある、コラーゲンやエラスチンを作る場所(線維芽細胞)は、紫外線に弱いそうで、ダメージを受けると、コラーゲンやエラスチンの質や量に影響を及ぼします。
また、真皮内には毛細血管が通っており、栄養と酸素が供給されているそうです。一方表皮の中の角質層は、視細胞と呼ばれている(垢で落ちるので、分かりますよね?)ので、毛細血管はないそうです。
お肌の構造はケアする上では必要不可欠の理由
簡単にではありますが、お肌の構造などを説明しましたが、複雑なメカニズムを持っています。皮膚も臓器と呼ばれている位ですから、本当に複雑なメカニズムがあるのです。
アトピーから皮膚が臓器であるという意味がわかりやすいかなと思います。アトピーは体内の不要物が外に押し出される解毒機能と、角質層のバリア機能が弱まったことにより外的な刺激に過剰に反応してしまうというケースがありますよね?
お肌の構造を知らずにケアをするということは、それだけお肌を苦しめていることになります。是非、お肌の構造を理解した上でケアを怠らない様にしましょう。
コメント