奇しくも、4月は日本とアメリカでHIV感染者数が過去最大を記録したと同時期に発表した日になりました。
東京都は、2014年に都内の保健所や医療機関で新たに確認されたエイズ患者とエイズウイルス(HIV)感染者の合計が前年より43人多い512人だったと発表した。20代のHIV感染者は148人で過去最多だった。都は若者の間でエイズ予防の知識が不足しているとして対策に乗り出す。
同州の集団感染は12月中旬ごろから発生。21日までに確認された感染者は129人、感染の疑いがある人は6人に上った。感染源は主に、処方オピオイド薬注射との関連が指摘されている。
私自身、そこまでHIVについて詳しく知っているわけではないですが、以前HIVについて書いた記事がありましたので、そちらも再度紹介しておきます。【日本は増加傾向】念願の抗HIV化合物が見つかった?
最近のHIV感染経路は?
日本の感染経路は同じ記事によると下記の割合だそうです。
同性間の性的接触が373人(73%)で、異性間の性的接触が91人(18%)。原因不明やその他(母子感染、注射針の使い回しなど)は48人だった。
一方でアメリカのインディアナ州の場合は感染源は主に、処方オピオイド薬注射と記載がある。このため、両方に言えることは注射針の使い回しが原因と言えます。自分達で注射を打つケースは一部を除いてほとんどないので、自分達が対処しようと思うと難しいケースですね。
最もHIVに感染している国はスワジランド
国民の三人に一人がHIVに感染しているというスワジランドという国が南アフリカにあるそうです。Wikipediaによると、エイズ蔓延と治安悪化の影響で2008年の平均寿命は男41歳・女43歳である。2007年の15~49歳のHIV感染率は約25%とのことです。
これは一夫多妻制がHIV感染の温床とされ、他にも治安の悪さが引き起こす強姦問題等があるとのことです。
下記、Wikipediaに記載のあったものを抜粋。
HIV/AIDSの著しい蔓延により、スワジランドの平均余命は2000年時点で61歳であったのが、2009年には32歳にまで急落したことが報告されている
コンドームの使用や一夫一婦制の確立といったセーファーセックスの試みは、スワジランドの伝統的な文化と反するために、普及が妨げられている。同国では、人口の増大それ自体が生殖における文化的信条であるほか、スワジ人は女性は最低でも5人の子を出産すべきであり、男性の役割は性的パートナーである複数の女性を妊娠させることであると信じている。
HIVの蔓延により、平均余命を著しく下げた国があるというのは初めて知りました。恐ろしいですね。
東京とインディアナでは注射器の感染経路が問題となっているが、一方でスワジランドでは、文化的な習慣と治安の悪さ、そして情報が届いていないということからHIVが爆発的に増えてしまった。このことを考えると日本でも情報に基づいて、きちんとした対処を行っていけば、徐々にではあるが、HIVを防ぐことが出来るようになるかもしれない。
正しい知識と、理解をもって、情報を持ちながら対応していきたいものですね!