超速報です!なんとなくの判断しかされていなかったオメガ3系とうつ病の効果が、国立がん研究センターによって確認されました!
それだけでなく、なんとあの国立がん研究センターがオメガ3系脂肪酸がうつ病のリスクを低下させるという調査結果を発表しました!今も民間療法の域を出ていないかもしれませんが、オメガ3系とうつ病の関係性を国立の機関が認めたというのは凄いことだなと思います。
国立がん研究センターなどのチームは26日、青魚などの魚介類をよく食べる人はうつ病のリスクが低下するとの調査結果を発表した。サバやサケなどの大きめの切り身などを毎日食べるとよいという。エイコサペンタエン酸(EPA)などの脂肪酸がうつ病のリスクを下げたとみられる。
こんかいは、オメガ3系がなぜうつ病に効果的なのかというのをご紹介したいと思います。
そもそも…オメガ3系脂肪酸って何だよ…
そもそもオメガ3系脂肪酸って聞きなれない方もいらっしゃると思います。少しオメガ3系脂肪酸の説明をしたいと思います。
脂肪には複数の種類があります。例えば牛肉・魚肉・ごま油とかありますよね?それぞれ油の種類が異なるんです。これを脂肪には複数の種類があると言うのです。
要は、油の違い=脂肪の違いとでも思っておいて下さい。そんなもんで大丈夫です。
そのうちの1つにオメガ3系脂肪酸というものがあります。表は下記の通りです。
脂肪の種類 | 脂肪の分類 | 食材 | 説明 |
飽和脂肪酸 | |||
不飽和脂肪酸 | オメガ3系 | 魚の油 えごま油 亜麻仁油 緑黄色野菜 くるみ | 血液をサラサラにする 現代人は不足気味 |
オメガ6系 | 動物の肉 植物性の油 紅花・コーン等 | 現代人は過食気味 | |
オメガ9系 | オリーブオイル アボガド カシューナッツ ナッツ類 | 整腸作用 悪玉コレステロールの減少 動脈硬化の予防 |
ちょっと難しいかなと思う方は、下記にオメガ3系脂肪酸について超詳しく書いた記事があるので、別にチェックしなくてもよいですが、チェックしてくれたらうれしいです!
オメガ3系脂肪酸がうつ病に対してどう働くの?
オメガ3系脂肪酸がうつ病に対してどう働くのか?そこが知りたくてこの記事を読んでいる人が一人くらいいると思います。だがしかし…。オメガ3系がうつ病に効果的なのを理解するためには、うつ病に対して詳しく知らなければいけません。そんなの知っているよという人は読み飛ばして下さい。
うつ病は心の風邪ではない?うつ病ってどういう病気?
良くうつは心の風邪とかいうCMがありますが、うつ病は心の風邪ではありません。
うつ病とは簡単に言ってしまえば、脳の中の神経伝達物質の交換がおかしくなってしまった病気です。脳は無数の神経伝達物質をキャッチボールのようにやりとりしています。そのキャッチボールでエラーが発生しまくっているという感じですね。
原因は多様にあります…
例えば、
- ストレスで神経伝達物質が過剰に出てしましまうこと(過剰分泌)
- タンパク質から分解されるアミノ酸をあまり摂取していないから神経伝達物質の材料が少なくなる(分泌不足)
- 神経伝達物質を受け取る受容体が神経伝達物質を取り損ねることで、発信側に戻されてしまい神経伝達物質の交換がおかしくなる(細胞膜の状態が悪い)
細胞膜の状態の改善にオメガ3系は効果的
上記の原因の内、オメガ3系を摂取することにより効果的な理由は3番目の細胞膜の状態が悪いを改善することが出来るからです。
そもそも、体の中には細胞があります。細胞は水の塊が内側にあり、細胞の外側は油で囲まれています。この細胞の外側の油ので出来ている膜のことを細胞膜と言います。
家で考えると「家の外壁=細胞膜」みたいな位置付けです。
魚の油以外のサラダ油や肉の脂などの不飽和脂肪酸を摂取してしまうと細胞膜が硬くなります。
一方で魚の油を摂取している人は細胞膜が柔らかくなります。細胞膜についてよくわからねーよって方は、細胞膜について超詳しく書いた記事があるので、下記を見てみて下さい
魚の油であるオメガ3系を摂ると、細胞膜が柔らかくなります。その結果、脳の伝達物質をお互いに受け取りあうことがスムーズになります。
キャッチボールに使うグローブが柔らかいので、エラーが発生しなくなるイメージです。これがオメガ3系がうつ病に良いということにつながります。
食べ合わせが大切?
しかしながら、残念なお知らせもあります…。国立がん研究センターによると、「魚の量をある一定以上食べる人は、逆にうつ病になる可能性が高い」というデータも出していました。
なぜ…なぜなのか…なぜここで泥を塗るようなことを言ってしまうのか…と内心で思ったことは内緒です。
しかし、詳しく見てみると、これはオメガ3系が問題だということではありませんでした。
オメガ3系である魚の食べ合わせや食べ過ぎなどの結果不飽和脂肪酸を多くとってしまうため予防効果が打ち消されたのかもしれないと言われていたのです。
国立がん研究センターの松岡豊部長は「魚をよく食べる人は、野菜てんぷらや野菜いためも食べがちだ。サラダ油などに含まれる不飽和脂肪酸がn―3系脂肪酸の予防効果を打ち消したのではないか」と推測している。
なんていうか…食べ過ぎたらなんでも毒になりますよね…。食べ過ぎはよくないですよね。気をつけましょう!(笑)