女性にとって悩ましい問題が、生理。
女性は閉経までの40年間悩まされ続け、その延べ日数は3000日にも及ぶと言います。
また、生理痛は、前半が痛い、後半が痛い。
もしくは全然痛くないという人がいますが、その原因は何故でしょうか?
また、生理痛だからと言って薬ばかり飲むと副作用が怖いですから、
薬に頼らずに予防する方法はないのかをまとめました
生理痛の原因は?
生理痛の前半の痛みは「プロスタグランジンの過剰」
プロスタグランジンとはホルモンの一種であり、
経血を子宮からスムーズに剥がす為に必要なものです。
また、子宮を収縮して排出するためのホルモンですので、
過剰に分泌されていると、子宮が収縮しすぎてキリキリとした痛みを伴うホルモン
でもあります。
ホルモンの分泌が過剰になるのは何故でしょうか?
プロスタグランジンの原料は脂肪分です。
脂肪分が多く含まれているものを食べると、ホルモンの分泌が過剰になります。
ですので、乳製品などを控えると、ホルモンの過剰分泌を抑えるのに効果的です。
また、乳製品には成長ホルモンが沢山入っています。
乳製品を食べることにより、自分の体内のホルモンバランスが崩れてしまうので、
プロスタグランジンに影響が出る可能性もあります。
なので、生理痛に悩まされている人は、乳製品を控えると効果的です。
生理痛の後半の痛みは「うっ血」
経血が子宮に溜まっていると、プロスタグランジンが子宮から流れ出ません。
このプロスタグランジンが子宮の中に留まってしまうことが痛みの原因になります。
つまり、血流が流れにくく、子宮内でうっ血してしまっているのです。
生理痛の痛い人と痛くない人の違いは?
生理痛が病気などの症状によるものでないのにも関わらず痛いという人がいます。
あるデータによると、
「経血を調べてみると、プロスタグランジンの量に差があった」そうです。
痛い人の方が、プロスタグランジンの量が多いのです。
つまり、生理痛が痛い人と痛くない人の差はプロスタグランジンの差だと言えます。
日常生活の中で薬を使わず生理痛を予防するには
生理痛のメカニズムを説明していきましたが、
生理痛の原因は病気でない限りはプロスタグランジンの分泌量と血流
だということがわかりました。
したがって、対策は、
プロスタグランジンの分泌量を抑えることを中心にした、対策が必要になります。
その対策を3つご紹介致します。
血行を良くするための冷え対策と運動
体が冷えていると血行が悪くなるので、冷え対策を行いましょう。
生理痛で痛いときに子宮を温めると、血行が良くなり、経血が流れ出ます。
その際に、プロスタグランジンも流れ出るため、痛みが緩和されているのです。
日頃から、冷え対策として下記のようなことを行っていると効果的です。
- 腹巻をして、子宮の温度を上げる
- 体の体温自体を上げる(生姜・ニンニクを食べる)
- 適度な運動やストレッチをして血行を良くする(毎日10分間のストレッチ)
ストレス対策で神経が乱れるのを抑える
ストレスは自律神経を乱す働きをします。
ですので、普段からストレスを溜めずに、うまく発散することが大切です。
ストレスを感じないことは難しいかもしれませんが、
ストレスの発散方法を自分なりに確立しておきましょう。
ホルモンバランスを整えるために、食事に気を配る
過剰にホルモンが入っているものを食べると、自身のホルモンバランスが崩れます。
成長ホルモンが入っているものは極力食べるのを避けましょう。
例えば、成長ホルモンで育てられた牛が出す牛乳なんかを積極的にとってしまうと、
体の中のホルモンバランスが崩れてしまい、より生理痛が激しくなる場合もあります。
何を食べるか、何を取り入れるかよりも、重要なのは、「何を取り入れないか」です。
最後に…それでも栄養素からも治したい方へ
生理痛のメカニズムと簡単な対策を説明いたしました。
また、食事やサプリメントなどを摂取し、栄養からも生理痛を治したいという方は
栄養素から考える生理痛対策のサプリメントをお読みください。
薬に頼る前に、自分でできることをやっておきたいところですね。