女性が一生のうち3000日間(約10年間)悩まされ続ける生理。
生理痛が激しかったら、暗くて最悪な気分になります。
前回は、サプリメントや食事、薬を使わずに、
体質を改善する方法と生理痛のメカニズムを記載しました。
生理痛のメカニズムは前回の記事を参照
【前半の痛みと後半の痛みで原因が違う…】生理痛のメカニズムと薬以外の対策とは?
今回は、良い栄養素を摂り食事やサプリメントを変えて、体質を改善し、
生理痛対策にするための必要な栄養素とその理由をまとめました。
生理痛対策に必要な栄養素とは?
タンパク質:ホルモンの材料
すべてのホルモンはタンパク質で出来ています。
また、すべてのタンパク質はアミノ酸で出来ています。
タンパク質が不足すると、体がホルモンを作ろうと思った時に作れなくなります。
ですから、タンパク質は意識的に常時補給しておくのがベストになります。
オメガ3系脂肪酸(EPA・DHA)で血液をサラサラに
オメガ3系脂肪酸には、プロスタグランジンの分泌を抑える効果もあり、
血液もサラサラにするので、生理痛にはとても効果的です。
また、主に体に流れるのがEPAである事や、オメガ3系脂肪酸のその他の効果については、
【血管を柔らかくする】血液もサラサラにする:オメガ3系脂肪酸
で記載しておりますので、ご覧下さい。
鉄・葉酸・ビタミンB12で血を造る
月経で血を失ってますので、血液を作るための鉄は大事なのはご存知な方が多いですが、
赤血球がないと、ヘモグロビンが出来ず、体内に空気が送られず、新鮮な血液になりません。
そのため赤血球の形成に必要な栄養素が必要になります。それが増血のビタミンと呼ばれる、
葉酸・ビタミンB12です。
また、ビタミンB2、ビタミンB6も赤血球を作るのに必要であり、
ビタミンCは葉酸の吸収を助ける効果もあります。
栄養素は助け合いで成り立っているので、
必須栄養素46種全て吸収した方が、実は効果的です。
ビタミンEは血行促進
ビタミンEの中には入っているαトコフェロールは、
心臓血管系の病気に効くと言われています。
それは、ビタミンE自体に血行を良くする作用があるからです。
また、ビタミンEを摂ると、
脳下垂体や卵巣に働きかけてホルモン分泌をコントロールする効果があると言います。
ビタミンEは他にもDNAを保護したりとエース級の働きを見せるので、
詳しくは、下記も合わせてご覧下さい。
ホルモンバランスにはビタミンB6
先ほど、増血のビタミンとして説明した、ビタミンB6ですが、
女性ホルモンひとつであるエストロゲンの代謝に働きかける効果があります。
その結果、ホルモンバランスを整えます。
エストロゲン
大豆イソフラボンに含まれる、営養素で、女性ホルモンに似た働きをします。
エストロゲンを摂る事は、もちろん生理痛の原因のホルモンバランスを整えることに、
効果的です。
それだけではなく、エストロゲンは美のホルモンと呼ばれ、
女性の肌のハリや弾力を作るコラーゲンを生成します。
ブラックコホシュ
聞きなれない方も多いかと存じますが、
ブラックコホシュは、ハーブの一種で、北アメリカが原産です。
一般的にブラックコホシュは下記の用途で使われています。
- 閉経期
- 月経前症候群(PMS)
- 強い痛みを伴う月経
- ニキビ
- 骨粗しょう症
- 妊娠中の女性の陣痛の症状を和らげる
また、ブラックコホシュはエストロゲンに似た役割をするハーブとしても認められています。
セイヨウニンジンボクはPMS対策としてドイツで認可
セイヨウニンジンボクは、ドイツでも薬として認可されているハーブです。
古くから、生理痛などの婦人病に用いられていたという歴史があり、ガイウス・プリニウス・セクンドゥスの『博物誌』にも記述されている。 近年、ドイツなどで科学的な研究が進められ、セイヨウニンジンボクはホルモンと似た作用を持つことが明らかになってきた。ドイツではセイヨウニンジンボクが月経前症候群(PMS)の症状の治療薬として認可されている。19世紀には、アメリカの医師が通経薬や、催乳薬にセイヨウニンジンボクを用いたとされている。
引用:Wikipedia
いかがでしたでしょうか?
薬に頼ると副作用が出る可能性があるので、もしも薬に頼る前に自分でなんとかしたいという方がいらっしゃいましたら、活用してみると良いかもしれません。