若い世代の人に認知症やボケといわれても、ピンと来ないと思いますが、実はあなたの生活のすぐそばに、認知症の危険性は迫っております・・・。
厚生労働省が発表したデータによると、2012年時点で462万人が認知症であり、予備軍的な軽度認知症も400万人いるとのことです。この2つをあわせた800万人という数字は高齢者の4人に1人が認知症だといえるとの報道が出ております。
参考:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37887
つまり、自身のご両親のご両親(つまり祖父・祖母)が健在であれば、その中の4人に1人は認知症になる可能性が高いということです。
認知症になるとどうなるの?
認知症になった場合の影響は下記のまとめを見て頂けると分かると思います。凄く大変です。
認知症の二つのタイプとは?
「アルツハイマー型認知症」
「脳血管性認知症」
認知症の種類によって症状の出方にも違いがあります。順に説明しておきましょう。
アルツハイマー型認知症
一般的に認知症と呼ばれるタイプはこのタイプ。原因は、脳細胞の編成で徐々に発症していきます。進行は固定的なスピードで進行します。人格にも障害がでてしまい、早期に障害が出てしまうタイプが、このアルツハイマー型認知症です。
脳血管性認知症
原因は、初老期や50歳代よりはじまります。脳の血管の異常や脳梗塞、脳出血、脳卒中などです。急性に発症します。末期まで人格は保たれます。※老年期痴呆診療マニュアル(日本医師会)より参照
認知症の症状としてはどのようなことが起こるのか?
認知症の症状は本当に怖いものだらけです。
- 記憶力障害
- 見当識障害
- 計算力障害
- 感情障害
- 思考力障害
- 異常行動
- 幻覚や妄想
- 徘徊
- うつ
- 意欲低下
- 感情不安定
- 不眠
- 失禁
最終的には日常生活能力が低下してしまいます。症状だけを羅列しても、怖さが伝わらないと思いますので、ご自身でも少し想像していただければと思います。
認知症になる原因は?
認知症の原因は多くありますが、様々な原因となる疾患や病態の多くは、生活習慣病と言われています。つまり、生活習慣の改善や、生活習慣病に強い体を作ることで、予防が可能なのです。
また、脳は、普通の細胞よりも酸化しやすいのはご存知でしょうか?
脳は多くのエネルギーを使い、思考をフル回転させます。その結果、脳のミトコンドリアは多く、活性酸素も多く出します。脳細胞や神経細胞は、一度生まれた細胞は自然に死ぬことはなく、ずっと成長し続けますが、
一度、傷ついた細胞は二度と再生されることはありません。
認知症予防になる4つの行動とは?
生活習慣を改善すれば、認知症に極力ならないように越したことはないですよね。
認知症や・ボケにくい体を作るために、気をつけるべき4つの点をご紹介いたします。
抗酸化物質と魚油を日頃から摂取する
脳細胞が活発に動くために必要なのは何かと言えば、栄養素です。脳にとって良い栄養をとることは、ボケ対策に非常に効果的です。下記、摂取することが望ましい栄養素です。
- EPA(魚に含まれている栄養素、体の血管をやわらかくする)
- DHA(魚に含まれている栄養素、頭の血管をやわらかくする)
- ビタミンE(抗酸化のビタミン)
- ビタミンC(抗酸化のビタミン
- βカロテン(人参などに入っている植物色素・脂溶性で活性酸素に有効)
- アントシアニン・レスベラトロール等(ブドウなどに入っている植物色素・水溶性で活性酸素に有効)
日常的に運動する
認知症についての興味深いデータですが、有酸素運動で、発症が半分になるというデータがあります。毎日歩いたり、走ったりすることで健康な体も保つことが出来るので。是非行いましょう。
個人的な感覚ですが、家で引きこもっているより、外に出て農作業などを行っている方の方が、健康でボケていないのではないか?と思います。
脳に刺激を与える知的生活習慣を行う
テレビ・ラジオの視聴、トランプ・チェスなどのゲームをする。文章を読むなど、脳に刺激を与えることをする。
知的生活習慣ということであれば、インターネットなんかも良いかもしれません。色々なデータや情報がありますので、良い機会に親御さんにiPadをプレゼントしたり、Youtubeの見方を教えたりすると、ボケの防止になるのではないでしょうか?
今の世の中であれば、核家族化が進み、一人で家に引きこもっているケースも少なくないと思います。是非、知的生活習慣が出来るような環境を整えてあげてみて下さい。
たばこ・お酒は控える。
発症の危険性を高めますので、とにかく気をつけましょう
これらの生活習慣を上手くコントロールすることで、認知症の予防に繋がります。
ボケ・認知症の最終兵器は『イチョウ』
良く、耳にするのは、「認知症にはイチョウの葉」だよね!という言葉です。
イチョウ葉は世界40ヶ国で薬に認定されている
イチョウの葉に対して、ヨーロッパでは、効果があると言うデータもあります。世界40カ国では、薬として使われています。これに関して厚生労働省にはこのように記述されていました。
イチョウ葉エキスの商品の解説で、「イチョウ葉エキスはヨーロッパでは医薬品として利用されている」、また、「ヒト試験で有効性が示されている」など、消費者の安心感と注目をそそる解説がされています。ここで注意しなければならないのは、ヨーロッパでもイチョウ葉エキスには、その品質が医薬品グレードのものと食品グレードのものの両方があること、ヒトの臨床試験を行っているのは医薬品グレードのものであることです。
イチョウの葉のエキスは、何を選ぶかが非常に重要です。イチョウの葉には、30種類を超えるフラボノイドによる抗酸化作用や、血管拡張作用、血流を良くするなどの効果が証明されています。
メディカルハーブが先進的なドイツ、フランスをはじめとしたヨーロッパ諸国では医薬品として認可されているイチョウ葉(イチョウ葉エキス)では、数多くの臨床試験、が行われており、脳血流と認知症の症状改善・予防に関する有効作用、効能効果が確認されているそうです。
イチョウの葉の効用とは?
イチョウ葉は端的に言えば、縮小してしまった血管を広げることで、血流をよくすることができることがイチョウ葉の効用になります。具体的にはどういうことがあるのでしょうか?下記は一部で取り上げられている例になります。
- 動脈硬化の改善
- 肩こりの改善
- 冷え性の改善
- 末梢血管の障害の改善
- 老人性痴呆症の改善
一部ではそのように言われています。
また、イチョウの葉だけに含まれているギンコライドは、アレルギー症状を改善する効果が期待されています。さらには、イチョウ葉エキスが女性ホルモンの分泌を促すのではないかと注目され、育毛剤としても効果が実証されています。
認知症の治療薬は本当に有効的なの?
逆に、認知症の治療薬には、効果が芳しくないものも多いらしく、 参考にしたページには以下のような記述がありました。
調査では、軽度のアルツハイマー型認知症の患者が偽薬投与群259名と アリセプト10mg/日投与群253名に割り付けられ、3年間の認知症の程度が評価されました。結果は、左図のように、偽薬群、アリセプト投与群でアルツハイマー型認知症の進行は3年後で差はありませんでした。アリセプトの副作用は、承認時、及び市販後調査では発現頻度1%以上のものは、悪心(2.66%)、食欲不振(1.94%)、嘔吐(1.42%)、下痢(1.31%)と報告されていますが、この調査では下痢16.7%、嘔気8.4%、悪夢6.8%、嘔吐6.0%、関節痛5.2%と頻度が高くなりました。つまり、アリセプトは軽度のアルツハイマー型認知症にはほとんど効果がなく、副作用はかなりの頻度で出現するということです。
余談ですが、イチョウの葉が痴呆症に効果がある論文が多い反面、世界の3分の1の人が認知症予備軍と言われている世の中ですから、市場も見逃すことが出来ないのかと思います。仮に、イチョウの葉が痴呆症に効果が無かったとしても、抗酸化や血流を良くするので、良いかもしれません。
但し、イチョウの葉は良いもの(ドイツで認められているものは、フラボノイド24とテンペルラクトン6以上)を選びましょう!そして、アレルギー性物質のギンコール酸の除去も忘れずに。
コメント