健康に気を遣う人にありがちなパターンとして、「お肉を食べると老化すると聞いたことがあるので、基本的に生野菜ばかり食べてます」という話を聞いたりします。
健康意識高いアピールは、まぁ別に良いとは思うんですが・・・それよりも知ってますか?ポストハーベスト問題について。
今回は意外と知らない人が多いポストハーベスト問題についてまとめてみました。
そもそも農薬が危険だということは知っていますか?
おいしい野菜や果物には沢山の虫が寄ってきます。また、野菜も生き物なので病気になることがあります。それらを防ぐために出来たのが農薬です。
農薬の歴史は農業の歴史氏と共に古く、紀元前3000年前からスタートしています。
今のような近代的な農薬は19世紀から出てきたと言われております。それまでの農薬は効果が非常に弱く、大量生産も出来なかったですが、やっと効果のあるものが出来、大量生産もできるようになったのがこの年です。
便利な農薬だが危険性が指摘される
農薬は便利ということで大量に使われておりましたが、1960年代にレイチェルカーソンがサイレントスプリング(沈黙の春)を著し、実は様々な害を発生させること危険性を初めて指摘されました。
その後、多くの国では大量の農薬を禁止したりするなど、法整備が進められたそうです。その結果、現代の農薬は技術の進歩に伴い、安全生が高まっていると言います。しかしながら、まだまだ問題は多いのです・・・。
ポストハーベスト問題って何?
前回の記事で生野菜を食べることを推奨しましたが、それも難しい点があります。それが、ポストハーベストと言われる、収穫後に農薬を散布する点です。
皆さんの食卓には、目の前には調理されているものがありますが、世界各国から仕入れたものが調理されている結果です。
鮭であれば、チリ産だったり、じゃがいもは北海道、ごーやは沖縄など、色々な国や地域から輸入されております。
その野菜や魚たちが輸入中に腐らないようにするために、農薬が散布されています。それも大量に。
腐らない為には仕方ないですし、企業が利益を得るためには仕方のないことですが、生のまま食べることは、農薬をそのまま食べることと同じことなのだそうです。
ちなみに、日本は農薬が禁止になっているそうですが、ポストハーベスト農薬で使われるものは、食品添加物として分類されている為、スーパーに並んでいるのだそうです。恐ろしいですね。
東京大学大学院の鈴木宣弘教授(国際環境経済学)は、「日本の食品安全行政は外圧に弱い。ポストハーベスト農薬を食品添加物に分類した経緯もそうです」と批判する。
ポストハーベスト農薬の危険性は?
ポストハーベスト農薬の危険性は、まず、使われる農薬の濃度です。
通常畑で使われる濃度の100倍から数百倍濃い濃度で使われています。これは、遠くから輸入したりした時に、腐らないようにするためには仕方のない処理ですが、数百倍って凄いですね・・・
また、ポストハーベスト農薬の農薬は、表面に付着するだけでなく、皮の中にまで浸透する危険性があり、洗い落としきれない可能性もあるのだそうです。
また、使われる農薬が防火カビ剤や、TBZ、2、4‐Dといったものを疲れている為、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤なんかと同じ成分であり、奇形を持つ子供が生まれる原因であるダイオキシン類が混入する可能性もあるそうです。
まぁ、日本は農薬については厳しい見方をしていると思いますので、危険か否かは実際の農家さんに聞いてみたほうが良いとは思いますけどね…。
まとめ:ポストハーベストについて知っておきましょう
ポストハーベストの危険性をまとめると下記のとおりです
- 収穫後に散布される農薬のことをポストハーベストと言う
- 目的は防カビ、防腐剤のように長距離輸送に耐えられるようにするため
- 野菜を育てている間の農薬は禁止の部分がある
- ポストハーベストは食品添加物と同じ位置づけなので規制が緩い
- ポストハーベストで使われる成分はベトナム戦争で使われた枯葉剤と一緒
- 農薬がついたまま食べる人はいないと思うのでちゃんと洗ってから食べましょう
以上のような危険性があるので、
「健康に気を遣って、生野菜たべているんだよねー」という人がいた場合には「え?農薬の問題はどうしているの?」って聞いてみると、良いと思います。恐らくそこまで考えて対処している人って中々いないはず。
ただ、ポストハーベストに対して大げさに危ないっていうのも考えものだと思います。本当に危なすぎたら国が絶対に規制しているはずなので。
食べ過ぎないこと、洗わずに食べないこと、その分だけ解毒に気を使うことを考えたほうが良いのかなと思います。
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