美容・健康意識高い系の方々と喋っていて、栄養とかについて聞いてみると
「えー、私は野菜を食べているので、栄養とか大丈夫です!」
っていう反応が返ってくることがあります。
「すごく意識高いですね!良いと思いますよ!」
って言ってはいるんですが、喧嘩になるから言えない栄養の実情ということもあるわけで…
現代の野菜は昔に比べて驚く程に栄養素が少なくなっているということを知っていますか?
今回は現代の野菜に栄養素が少ないということを説明したいと思います。
そもそも本当に野菜の栄養素が少ないのか?
現代の野菜は昔の野菜に比べて栄養素がすくなくなっています。
下記の図で見てもわかるとおり、場合によっては昔の野菜に比べて18%しか栄養素が入っていないものもあるそうです。
農家の方の野菜に対する本音
知り合いに農家の方もいらっしゃいますのでお話を聞いたこともありますが、昔と今では栄養素のとり方に基準が変わったので単純に比較はできないそうです。
しかしながら、その農家の方も、栄養素は減っていて、野菜だけで栄養を補うには難しいとも言っていました。
仮に栄養価が足りている野菜があったとしても、原産地や作り方などに本当にこだわり抜いたものであれば栄養素は減っていないかもしれないけど、その分、値段が大変高いということをおっしゃっておりました。
野菜の栄養価が低下した理由とは?
なぜ、このように野菜の栄養価が栄養素が低下してしまったのでしょうか?
水耕栽培や二毛作で人工的に作られる野菜
野菜に栄養が出来るメカニズムというものがあります。
まず土から根っこを経て吸い上げる養分や微生物から出来る栄養。
そして、葉で行われる光合成の結果、野菜の中に蓄えられる栄養ます。
植物が栄養を蓄えるのに必要なのは下記の2つ
- 根を経て吸い上げる養分・微生物
- 葉っぱの光合成
根を経て吸い上げる養分や微生物から出来る栄養に必要なことは、土に栄養がどれだけ入っているかです。
土に栄養が入っていれば野菜に栄養が蓄えられますが、土に栄養がない場合は栄養価が蓄えられません。
化学肥料を使っている野菜が多いと思いますが、あれは野菜を大きくする栄養素は入っていますが、野菜を作りあげる栄養素は入っておりません。メタボ野菜と言われる場合もあるそうです。
また、水耕栽培で使われる液体というのは植物の成長を促進させるものばかりであり、それ以外の要素は全部排除してしまうので、植物が栄養として蓄えるべき栄養や微生物がいませんので、植物の中に栄養が蓄えられることがありません。
更に、二毛作なんかも耕作地を二回も使わせることで、土地を休ませることがないので、微生物や養分が育つのを待たずに、また作り始めるので、結果として栄養が出来ないのです。
ただ、使っている液体や肥料によって栄養を沢山蓄えることもできるものがあります。
しかしながら、そういった特別な栽培をしているものというのは非常にお金がかかりますので一般的に売られている安いものの場合では、栄養が減っているのは想像に難くないでしょう。
化学肥料で土地に栄養が無くなった
先程も申し上げましたとおり、化学肥料も水耕栽培と同じで、植物の成長を促進させるために必要な栄養しか肥料の中には入っていません。
そのため、野菜のなかに、いろいろな栄養素を蓄積することは出来なくなっています。
ちなみに、有機肥料が人間で言う普通の食べ物だとしたら、化学肥料は点滴だそうです。
昔の自然堆肥を使った農法では、微量ミネラルが土に還元され、そこで育つ作物は栄養がバランス良く豊富に含まれていましたが、それが化学肥料や農薬に変わったことにより、微量ミネラルが作物に取り込まれなくなってしまったのです。
輸送される時点で栄養は80%失われる?
収穫されてからすぐ食べる野菜って、普通でスーパーで食べる野菜よりも、滅茶苦茶おいしく感じることってありませんか?
栄養が豊富でみずみずしい野菜っておいしいですよね。
しかし、スーパーで店頭で並ぶときには、めちゃくちゃ美味しい味はどこにいったのかと思うほど普通…
これは、輸送などにより、野菜の栄養価が抜けているからだと言われています。
野菜は収穫後も呼吸をしているため、糖やアミノ酸を消費しています。さらに腐らない為には、野菜自身の栄養を抗酸化につかってしまうので、栄養が損失していくのでしょう。
畑で採れてスーパーに並ぶまでに10日間かかったブロッコリーは、フラボノイドの75%、グルコシノレートの80%が失われていたというデータもあります。
いくら野菜を食べていると言っても、それだけ気を付けて栄養が足りるのかと言ったら、そうではありません。
何も考えずに、野菜を食べている人は、知らず知らずのうちに、食物繊維だけを補っている状態になり、決して健康とは言えない体になっているかもしれない。
野菜だけで栄養を補うにはお金がかかる
通常売っている野菜だけで栄養を補おうと思ったら、良い質のものを購入しないといけないので、すごくお金がかかります。エンゲル係数はばかにならないでしょう。
高級宅配の野菜を購入したり、百貨店で野菜を購入したりできるのはごく少数のお金持ちだけです。
では、お金がない人はどうするのでしょうか?普段から野菜だけではなく積極的にサプリメントを摂取するか、食べ物以外にお金を使わないようにするのかの二択になります。
ただ、サプリメントを選ぶときに選び方が間違っていたら、中身に栄養素が入っていないサプリメントを飲むことになってしまう可能性もありますので、注意が必要ですね。
「サプリメントの選び方大丈夫?」
「サプリメント飲んでいるけど効果がないな…」
「サプリメントって安いけど安全性とか大丈夫なの?」
サプリメントは安価で豊富な栄養が取れるので現代に欠かせないものです。
しかし、サプリメントの法律は整備されていないため、どんなメーカーでも外部委託工場(OEM)を使えば簡単に生産して販売可能です。
また体内に入れるものなのに薬のように厳密に生産管理を求める法律もありません。それだけサプリメントはいいかげんに作られている可能性が高く、厳密に良い製品かを見極める消費者の目が必要になります。
サプリメントを選ぶ基準は下記の通りです。
- 『誰が使っているか』→『誰が作っているか』
- 論文・臨床を基にしているサプリメントか?
- アメリカで販売されているサプリメントか?
- 製造の工程・抽出方法は説明されている?
- 会社の信頼性と製品へのこだわりは?
詳しくは「【サプリメントの選び方】副作用のない良質なサプリを選ぶ基準【薬の作り方から学ぶ】」で解説しているので、ご覧ください。
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