ボージョレ・ヌーヴォーの季節になると、騒がれるのが、赤ワインに入っているとされるポリフェノールやレスベラトロールという成分。
しかし、このレスベラトロールって一体何なのでしょうか?良さげだし、とりあえず飲んでみるかと思って、飲んでいるだけではもったいない…。
レスベラトロールという成分は実はとんでもない有効性を秘めている水溶性のファイトケミカルです!にもかかわらず、健康的なデータが揃っていないという理由から、一般食品に甘んじてしまっています…。
レスベラトロールの健康的なデータが揃っていない理由は、体の中においての吸収(バイオアベイラビリティ)が不十分なものも多いからです。
そのため、レスベラトロールは選び方を気をつけないと意味のないサプリを飲んでしまうでしょう。
ファイトケミカルって何?って思った方は一言で言えば植物性の栄養素のことを言います。詳しくは下記をご覧ください
>>ファイトケミカルって何?主要な成分を脂溶性・水溶性ごとに表にまとめてみた
今回はレスベラトロールについてご紹介いたします!
レスベラトロールの選び方の前に!レスベラトロールってなに?
赤ワインに含まれるぶどうの果皮やピーナッツの渋皮に含まれる抗酸化成分のことを言います。
抗酸化成分はビタミン・ミネラル以外にもそれに分類されない植物性の栄養素(ファイトケミカル)もあります。
ファイトケミカルには水溶性のファイトケミカルと脂溶性のファイトケミカルがありますが、レスベラトロールは水溶性のファイトケミカルになります。
レスベラトロールの選び方を知る前に役割も知っておこう!
レスベラトロールの役割は下記の通りです!
- メタボリックシンドローム改善
- 認知症の予防
- 男性器機能障害の改善
- Sirtuin(サーチュイン)遺伝子という長寿遺伝子の活性化
- ガン予防
- ミトコンドリアの機能不全の改善
- 炎症誘発因子の抑制
レスベラトロールは海外では様々な研究がなされており、今でも研究が進んでいます。
動物実験では、乳がんの最初の段階におけるDNAのダメージを抑えます。
アルツハイマーの原因であるβアミロイドタンパクの生成を抑えるとも言われています。
また、海外の論文によるとレスベラトロールを摂取することは、脂肪酸の酸化を防ぎ、ミトコンドリアの合成や機能の質を高めたり、体の中で糖が足りなくなった際の糖新生を促進するとも言われています。
更に、メタボリックシンドロームや肥満に対しても効果的だというデータも出ています。
海外ではレスベラトロールについて多くの論文が出されていますが、レスベラトロールの役割をまとめると下記のとおりです。
ただし、ヒト研究については大規模な臨床研究をされていることがまだないので、注意が必要です。
レスベラトロールがオススメな人は?
レスベラトロールがオススメな方は、現代の人々にとっては万人に有効なのかもしれません…
レスベラトロールを摂取することは、生活習慣病の予防に効果的な作用が数多くあります。
食べすぎてしまう人や慢性的に運動不足の人、高齢になり抗酸化力が弱まってきた方などはレスベラトロールを摂取することは良いことなのかもしれません。
レスベラトロールの一日の推奨量は10mg前後?
日本人のレスベラトロールの推奨量は、残念ながらレポートされていません。
これはレスベラトロールは健康の保持増進効果を確認したものではなく、分類上は一般食品になるため、安全性や推奨基準や上限量が定められていないからです。
スイスのDSM社が定義した上限量は、レスベラトロールの1日摂取許容量は50kgの人で450mg/日です。
また、別の臨床実験では一日に5gずつのレスベラトロールを患者に摂取させた所24人中5人に腎障害がでてしまったとも言われています。
ただ、心筋梗塞患者などにも10mg/日を3ヶ月で改善したという報告もあるので、少量でも十分に効果が見込まれる成分になります。
日本人のレスベラトロールの平均摂取状況は?
日本人のレスベラトロールの摂取状況も、残念ながらレポートされていません。
これはレスベラトロールは健康の保持増進効果を確認したものではなく、分類上は一般食品になるため、安全性や推奨基準や上限量が定められていないからです。
レスベラトロールの摂取が多いと言われれるヨーロッパの人々では、1日のレスベラトロールの摂取量はわずか2mgといわれています。
赤ワイン一杯にレスベラトロールが1mgしか含まれていないからです。
レスベラトロールをサプリの選び方は吸収が大切!
レスベラトロールは多くの効果がみとめられていますが、口から飲んだ時に体の中においての吸収(バイオアベイラビリティ)が不十分であると言われています。
つまり、ただ、体に良いからと口から飲んでもあまり効果が無いのです。
サプリメントで飲む場合には下記のことに気をつけましょう
- マイクロカプセル化やナノ粒子化などの最新の技術が使用されているか
- 吸収率までも確認されているのか
サプリメントを選ぶ場合には極力無駄なものを避けたいですよね?無駄なサプリメントを避ける基準を知りたい方は下記をご覧ください。
レスベラトロールと選び方まとめ!
- 水溶性ポリフェノールの抗酸化成分
- 生活習慣病予防に効果的
- 少量でも効果が見込まれる成分
- 経口摂取(食べ物・サプリメント)は吸収率が悪い
参考資料:Beneficial action of resveratrol: How and why?
参考資料:健康食品として流通しているレスベラトロールについて
「サプリメントの選び方大丈夫?」
「サプリメント飲んでいるけど効果がないな…」
「サプリメントって安いけど安全性とか大丈夫なの?」
サプリメントは安価で豊富な栄養が取れるので現代に欠かせないものです。
しかし、サプリメントの法律は整備されていないため、どんなメーカーでも外部委託工場(OEM)を使えば簡単に生産して販売可能です。
また体内に入れるものなのに薬のように厳密に生産管理を求める法律もありません。それだけサプリメントはいいかげんに作られている可能性が高く、厳密に良い製品かを見極める消費者の目が必要になります。
サプリメントを選ぶ基準は下記の通りです。
- 『誰が使っているか』→『誰が作っているか』
- 論文・臨床を基にしているサプリメントか?
- アメリカで販売されているサプリメントか?
- 製造の工程・抽出方法は説明されている?
- 会社の信頼性と製品へのこだわりは?
詳しくは「【サプリメントの選び方】副作用のない良質なサプリを選ぶ基準【薬の作り方から学ぶ】」で解説しているので、ご覧ください。
▼サプリメントの選び方については下記の記事もオススメです