唐辛子のカプサイシンやかぼちゃのルテインなど、聞いたことがあるけどビタミン・ミネラルじゃないもの…。それがファイトケミカルです!
ファイトケミカルなんてぶっちゃけよくわからないよ…って言う人もこれを読んで勉強してみると良いかなと思います!
ファイトケミカルとは?
ファイトケミカルとは植物に含まれる物質のことを言います。抗酸化力をアップしたり、免疫力をアップしたりと多くの有用性が注目されているのがファイトケミカルです。植物栄養素とも呼ばれて、別名ファイトニュートリエントとも呼ばれています。
ビタミン・ミネラルとは違い、通常の身体機能を維持するためには必要ではないが、健康に良い影響を与えるかもしれない植物由来の物質と言われています。
注目を集めているファイトケミカルで覚えておきたい2分類
注目を集めているファイトケミカルですが、ポリフェノール系・有機硫黄化合物系・テルペノイド系・当関連化合物系・長鎖アルキルフェノール誘導体とよく分からない分類をされていて非常に覚えにくいです。
しかし、私達が体をケアする為だけに覚えにくいものを覚えるのは酷ですよね?ですので、個人的に体をケアする時に覚えておけば良いのは2分類をご紹介したいと思います
- 脂溶性成分のファイトケミカル(例:カロテノイド)
- 水溶性成分のファイトケミカル(例:ポリフェノール)
脂溶性成分のファイトケミカルとは?
脂溶性成分のファイトケミカルとは、脂に溶ける性質のあるファイトケミカルです。その名の通り、脂に溶けますから、細胞膜などの体内に蓄積される作用があります。
脂同士はくっつきやすい性質がありますので、お互いにくっついてしまい栄養素としての吸収率が悪くなってしまう可能性があります。
ちなみに自然界には脂溶性成分のファイトケミカルであるカロテノイドは何百種類も存在します。そのうち、人体に有効であると認めらているのは20種類未満です。これらのカロテノイドは体内では合成することが出来ず、食事や栄養補助食品からとるしかないと言われています。
脂溶性成分のファイトケミカルとはどのようなものがある?
脂溶性成分のファイトケミカルはどのようなものがあるのでしょうか?主なものを下記にまとめてみました!
栄養成分名 | 由来 | 抗酸化以外の効果 |
---|---|---|
αカロテン | ニンジン | プロビタミンA(変換効率はβカロテンの1/2) |
βカロテン | ニンジン | プロビタミンA |
リコペン | トマト | 血中中性脂肪改善 |
ルテイン | 緑黄色野菜 | 目の老化予防 |
ゼアキサンチン | とうもろこし | 目の老化予防 |
フコキサンチン | 褐藻 | 抗メタボリックシンドローム |
アスタキサンチン | 鮭の肉 | 脳機能改善・眼精疲労改善 |
βクリプトキサンチン | ミカン | 脂質代謝異常の予防 |
ルビキサンチン | ローズヒップ | |
カプサイシン | 唐辛子 | 食欲増進・健胃・血行促進 |
シンゲロール | 生姜の精油成分 | 脂肪蓄積を抑える |
ショウガオール | 生姜の精油成分 | 中枢神経の興奮を抑える |
水溶性成分のファイトケミカルとは?
水溶性成分のファイトケミカルですが、水に溶ける性質があります。水に溶ける性質がありますから、蓄積されることはなく一日で体内から流れてしまいます。そのため毎日適量摂取し続けることが好ましいです。
水溶性成分のファイトケミカルとはどのようなものがある?
水溶性成分のファイトケミカルはどのようなものがあるのでしょうか?主なものを下記にまとめてみました!
栄養成分名 | 由来 | 抗酸化以外の効果 |
---|---|---|
カテキン | お茶 | 肥満予防 |
アントシアニン | ブドウ | 目の老化予防 |
タンニン | お茶 | 整腸作用 |
ルチン | そば | 血流を良くする・高血圧予防・血圧降下作用 |
イソフラボン | 大豆 | 更年期症状の緩和・育毛効果 |
ノビレチン | シークワーサー | 血糖値の上昇を緩和・記憶障害改善作用 |
クロロゲン | コーヒー | ダイエット効果・糖尿病予防 |
エラグ酸 | イチゴ | 糖尿病予防・抗炎症作用 |
リグナン | ごま | 悪玉コレステロール減少 |
セサミン | ごま | 代謝改善作用 |
クルクミン | ウコン | 肝機能向上・コレステロール値改善 |
クマリン | パセリ | 血流を良くする・むくみ改善 |
オレウロペイン | オリーブオイル | 動脈硬化予防・美肌 |
レスベラトロール | 赤ワイン | ミトコンドリアの機能不全の改善 |
ケルセチン | 玉ねぎ | 動脈硬化の予防 |
ファイトケミカルについて詳しくなろう
ファイトケミカルは、ビタミン・ミネラルと違い身体機能を維持するためには必要ないので耳にすることがあまりないかもしれません。
しかし、聞いたことがある名前が結構多く、効能も素晴らしいものが多いです。中には、効果効能は認められているが人体の必要量を満たしていないサプリメントもあったりするので、注意が必要です。
サプリメントでこのような成分のものを摂ろうと思ったら、サプリメントの選び方を気をつけないといけません。
意味のないサプリメントを摂って、お金をドブに捨てるようなことが無いように…
参考
Clin Dermatol. 2009 Mar-Apr;27(2):195-201. doi: 10.1016/j.clindermatol.2008.01.011. Lutein and zeaxanthin in eye and skin health.