化粧品成分としてよく使われる成分にエタノールという表記があることがよくあります。今回はエタノールについてまとめてみたいと思います。
エタノールとは?
エタノールとはアルコールの一種です。化粧品に配合されているエタノールには、エチルアルコールや無水アルコールなどが多いです。
2001年から化粧品で使うアルコールには酒税がかからない購入が可能になったことから、エタノールを使う化粧品会社が増えてきたと言われています。
エタノールが配合されている化粧品って
エタノールは幅広い化粧品に配合されています。洗顔料やボディクリームだけでなく化粧水や乳液やクリームなど、多くの種類の化粧品で配合されているのです。
防腐剤フリーの化粧品やオーガニック系の化粧品なんかに配合されていることが多いです。
化粧水に含まれる濃度は大体5%~30%程度とも言われています。表示成分をよく見ている方ならおわかりだと思いますが、表示成分でも比較的上の方に書いてあるので、結構高濃度で配合されていますよね。
エタノールの役割は?
化粧水に高濃度で含まれている確率が高いエタノールですが、高濃度で配合されるだけあって役割は多岐にわたります。
まず、溶剤としての使用です。アルコールを入れることによって溶剤として働き、成分同士が混ざりやすくなります。水だけは混ざらない成分もアルコールを入れる事によって、混ざりやすくなるのです。普通の化粧水とかは溶剤の働きをさせるために界面活性剤を配合しているところが多いのですが、界面活性剤は危険という認識が高まったことにより、エタノールを使うところが出てきたそうです。
界面活性剤を使わずにエタノールを使うことにより「うちは界面活性剤フリーですよ」と謳うことが出来ます。広告のように使うことが出来るという訳ですね。
余談ですが界面活性剤が悪だと言われる実験というのはありえない状況でありえない使い方をしている場合が結構あります。まぁ肌本来にダメージを与えてしまうという点においてはそうなんですけど…。だからといってすべての界面活性剤が悪いわけではないんですけどね…。
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また、エタノールは殺菌作用も強いので防腐剤としても利用することが出来ます。防腐剤についてもパラベンの刺激が強いという界面活性剤のときと同じような論争があります。エタノールを防腐剤の代わりに使うことで、「うちは防腐剤フリーですよ」と広告することが出来るということですね。
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ほかにもアルコールですから、毛穴を引き締める収れん作用が期待できますし、皮脂のベタつきを取り除く役割もあります。収れん作用や皮脂のベタつきを取り除くという作用を期待して使う場合のエタノールの配合量はとても多いので注意が必要ですね。
エタノールの役割をまとめると下記のとおりです
- 界面活性剤代わりの溶剤として
- 防腐剤として
- 収れん作用
- 殺菌作用
- 清涼感
エタノールの危険性は?
エタノールの危険性ですが、長年の使用実績もあり、経皮吸収性も低いということが言われていますので、危険性は低いと見ることが出来ます。
エタノールのメリットとは?
エタノールのメリットですが、なんと言っても界面活性剤フリー・防腐剤フリーと広告することができることでしょう。まだ消費者の中には界面活性剤は刺激が強くて悪である。防腐剤も悪であるという印象が根強くあります。したがって、ここらへんを謳うことが出来るだけでも販路を拡大するのに十分な費用対効果を得ることが出来ます。
オーガニック系のコスメもエタノールは自然から抽出しているので、科学的なものでありませんとしているところもあります。オーガニックと広告できることも一つのメリットなんじゃないかなとも思います。
そして、用途が多岐にわたる為、非常に作り手側からしたら便利な成分です。普通は色々な原料を仕入れなければいけないのですが、エタノール配合であれば、これだけで防腐剤から収れん作用まであらゆることをカバーしてくれるので、コスト削減にもなる可能性があります。
エタノールのデメリットとは?
エタノールもアルコールですので、揮発性に優れているといわれています。揮発性と言ってもよくわからない方もいると思いますが、簡単に言えば水分が蒸発する性質です。つまり、エタノールを使用すると肌を乾燥させてしまうのです。実際にオーガニック系のブランドはエタノール配合のものが多いのですが、オーガニック系のものをつかって乾燥肌になる人も少なからずいるそうです。
エタノールは刺激が強いと言われています。その理由の1つがエタノールには角質を溶かす作用があるということです。拭き取り型の美容液とかにも含まれていますが、あれは古い角質を溶かすとかすことにより化粧水の浸透力を上げるという効果を期待してのものです。しかし、拭き取り型の美容液ではない場合は、ずっとつけていることになりますので、角質層を溶かしてしまいます。角質層と言えば、保湿にとって最も重要な細胞間脂質であるセラミドを溶かしてしまう可能性があるということですね。エタノールのが高用量のものは特に注意が必要ですね。
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またアルコールを使うと肌の表面の常在菌まで殺菌してしまう可能性があるため、皮脂膜のバリアを破壊してしまう可能性もあります。
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エタノール配合の化粧品がオススメな人は??
界面活性剤フリーが好きな方や防腐剤フリーじゃないと嫌だという人はエタノール配合の化粧品も良いと思います。また、皮脂が多めでオイリー肌の方も使ってみても良いかもしれません。
ただ、肌が弱い方やアトピーの方などの肌のバリア機能が低下してしまっている方は使用を控えた方が良いかなと思ったりします。
エタノールまとめ
- エタノールはアルコールのこと
- エタノールは作り手にはメリットの多い成分
- 皮脂が多いオイリー肌の人や防腐剤フリー・界面活性剤フリーが良い人は良いかも
- 基本的に高用量で配合されているものが多いため、肌を良くしたいと思っている人は要注意
一見すると良さそうに見えても意外に見えない落とし穴が存在しているものですね。知識をつけて自分の身は自分で守りましょう。