成分を見ると裏に書いてあるのがレシチンとか水添レシチンとか…よく分かりませんよね?
レシチンは界面活性剤を使用しない化粧品では乳化剤として入っています。
「でも、カタカナだし怪しいし信用できない…」
そんな、あなたにむけて、今回はレシチンについて紹介したいと思います。
レシチンとは?
レシチンとは約13%のコリンを含むリン脂質の一種のことを言います。
細胞膜の主成分とも言われており、体にとって大切な栄養素という側面もあります。
レシチンは大豆から取れた大豆レシチンと、卵黄から取れた卵黄レシチンちおう種類があります。大豆レシチンの場合はコレステロールを含みません。
栄養素としても注目されているレシチンですが、今回は化粧品としてのレシチンについて説明したいと思います。
レシチンが配合されている化粧品って
化粧品としては主に水素添加大豆レシチン等が配合されています。保湿剤・乳化剤・クリーム・乳液などに使われています。下記に、主に配合されていることが多そうな3種類のレシチンをまとめてみました。
リゾレシチン (界面活性剤・乳化剤)
リゾレシチンは、レシチンよりも早く角層に浸透し、真皮に働きかけてコラーゲン産生を増強するといった報告もあると言われています。リゾレシチンはレシチンと比べて乳化力が強いです。
水酸化レシチン(合成界面活性剤・乳化剤)
レシチンの高い保湿効果はそのまま残されており、肌への浸透性も高いため保湿ケアのための製品の配合されていることが多いそうです。合成界面活性剤の中では、比較的肌への刺激が少ない成分とされているので、敏感肌用や無添加といった化粧品にも使用されます。
水添レシチン(合成界面活性剤・乳化剤)
水添レシチンとは、大豆レシチンに水素を添加したものです。特徴としては、細胞間脂質の間にまで入っていくことが可能だと言われています。その特徴から合成界面活性剤と言われていますが、大豆からとれた天然の界面活性剤のため、毒性は限りなく少ないです。無添加化粧品として売られているものにも配合されていることがあります。
レシチンの役割は?
レシチンは油と水を混ぜる乳化力があり、天然の乳化剤としても使われています。そのため、医薬用のリポソームの材料や、静脈注射用脂肪乳剤、痔や皮膚病の治療薬としても使用されます。他にも保湿用にも使用されたりしますので、はばが広いです。
レシチンの役割をまとめると下記のとおりです
- 肌に刺激が少ない乳化剤としての役割
- 保湿剤としての役割
レシチンの危険性は?
レシチンの危険性を探してみましたが、安全性が高いという評判が多く見つけることができませんでした。
レシチンのメリットとは?
レシチンのメリットは刺激が少なく乳化できるという点と保湿力が挙げられます。
角質にも早く馴染みますので、乾燥を防ぐ効果も期待できますし、天然の界面活性剤ですので、危険性も少ないのがメリットと言えると思います。
レシチンのデメリットとは?
化粧品のレシチンは主に大豆から抽出されると思いますが、やはり石油と比べると原材料のコストが高くついてしまうので、化粧品自体が高くなる傾向があります。
レシチン配合の化粧品がオススメな人は??
乾燥肌の人・敏感肌の人はレシチンが配合されている化粧品が良いです。
また、乾燥肌や敏感肌の人はレシチンと共にセラミドが入っている化粧品を選ぶことにより、より保湿力の高い化粧品を選ぶことが出来ると思います。
レシチンまとめ
- レシチンは栄養素としても有名である。
- 化粧品に使われているのは大豆由来のレシチンに水素を添加したりするもの
- 乳化力・保湿力に定評があり、天然成分ですので、安全性も高い
- 乾燥肌や敏感肌の人におすすめ
レシチン入りの化粧品を上手く選ぶことにより、敏感肌や乾燥肌でも負けないような肌になりたいですね。
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