ケトン体がエネルギーになるということで、巷で騒がれているのがココナッツオイルです。今回はココナッツオイルについて調べたいと思います。
ココナッツオイルとは?
脂には中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸がありますが、ココナッツオイルは中鎖脂肪酸にあたります。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と比べて水溶性のため腸での吸収が早く、肝臓ですぐに分解され、脂肪として蓄積されにくい性質があります。
ココナッツオイルは他の油と違って体に蓄積されず、既に付いてしまっている脂肪を巻き込んで燃焼するのです。
ちなみにココナッツオイルは無精製・無添加・非加熱抽出のバージンココナッツオイルでないと意味がありません。
私が使っているココナッツオイルは下記のココナッツオイルになります!
ココナッツオイルの性質・機能・効果とは?
ココナッツオイルを飲むことによりHDLコレステロール値を上げることが出来ます。コレステロールは一見悪いように思われがちですが、実は体内では多くのことに取り組んでいる便利屋です。細胞膜の材料・ステレス耐性ホルモンや女性ホルモンを作り・胆汁酸の材料にもなるんです。
ちなみに、コレステロールの値を高めるのはそこまで悪いことではない(あまりに高すぎると問題ではありますが)。逆にコレステロールの値が低すぎると、多くの問題が引き起こされてしまうので注意が必要です。
ちなみに、ココナッツオイルはHLDコレステロールを高めますが、LDLと中鎖脂肪酸を上げることは無いそうです。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸であり、ココナッツオイルを飲むことにより、血中のケトン濃度が上昇します。
ケトン体とは体のエネルギーの材料になります。人体には糖質からのエネルギー精製と脂質からのエネルギー精製の2つの精製経路があると言われています。糖質からのエネルギー精製は体に負担を引き起こしやすいので摂りすぎには注意が必要ですので、そのかわりにケトン体をエネルギーの材料にするように習慣をつけると良いでしょう。
注意してほしいのが、糖質のほうがケトン体よりも優先的にエネルギーになってしまいます。糖質を常に摂っているとココナッツオイルを摂っていたとしてもケトン体がエネルギーの材料に変わることはありません。ケトン体をベースとして生活をしようとおもうのであれば、少々糖質を控えることがおすすめです。
中鎖脂肪酸は腸の蠕動運動を高めると言われています。そのためお通じも良くなるとも言われています。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、アルツハイマーなどの認知症を軽減させたりダイエットにも有効である可能性があると知られていますが、実際はどうなんでしょうか…。
ココナッツオイルの性質・機能・効果をまとめると下記のとおりです
- HDLコレステロールの値を上げる
- 血中のケトン濃度を上昇させる
- 蠕動運動を良くする
- アルツハイマーなどにも良いらしい…
他にも様々なメリットをご紹介しているものも調べれば出てきますが、どれもこれもソースが不十分で事実に基づいていない情報があったりするので、掲載を控えました…。
ココナッツオイルのデメリットとは?
ケトン体愛好者の中では神と崇められているココナッツオイルやMCTオイルですが、やはりデメリットもあります。ここを知らずにココナッツオイルを飲みまくっていると怖いことがあるかも…。
ココナッツオイルを飲んで生活習慣を変更しないと心臓病のリスクが上がります。これはココナッツオイルも脂肪ですから、血液がドロドロになるからです。心臓病のリスクを低下させながらココナッツオイルをのむことが大切です。オススメなのが、食物繊維を摂る・オメガ3を摂る・糖質を控えるということを意識的にやると良いと思います。
また量を摂りすぎるとお腹を下してしまいます。そして、バージンココナッツオイルは高価です。
ココナッツオイルのデメリットは下記のとおりです
- 生活習慣を変化させないと心臓病のリスクが高まる
- 摂りすぎると下痢になる
- バージンココナッツオイルは高価である
ココナッツオイルがオススメな人は?
ココナッツオイルがオススメな人は、糖質を控えるダイエットをしている人にはおすすめです。また、栄養的な知識があり、オメガ3系や食物繊維なんかもきちんと摂取している人も良いのかなと思います。
また、太りたい人は、食べる量を減らさずにココナッツオイルを定期的に飲むことによりカロリーを摂取することができるので太りやすくなります。
逆にオススメではない人は「ココナッツオイルだけを飲む」という無茶苦茶なことをやりかねない人です。はっきり言って自殺行為に近いものがあるかもしれません。生活習慣を変えてこそ、メリットがあるものですので、気をつけましょう。
ココナッツオイルの一日の推奨量は?
ココナッツオイルの1日の推奨量は大さじ3.5杯と言われています。ただし、1度に大量のココナッツオイルを摂取すると下痢になってしまいますので、料理(サラダや味噌汁など)に都度少量のココナッツオイルを入れるようにすると良いかなと思います。
私のオススメはコーヒー+豆乳+ココナッツオイル2杯です。ココナッツオイルを入れることによりコーヒーにコクが出ますし、豆乳を入れることで、クリーム感が増すので無理なく美味しく続けることが出来ます!
ココナッツオイルまとめ
- ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含み血中のケトン濃度を上げる
- 生活習慣を変えないとケトン体がエネルギーの原料にならない
- ココナッツオイルだけを飲むのは逆にリスクになる
ココナッツオイルを飲んでいる方は気をつけて頂ければと思います。
参考
Nutr Rev. 2016 Apr; 74(4): 267–280. Published online 2016 Mar 5. doi: 10.1093/nutrit/nuw002 PMCID: PMC4892314 PMID: 26946252 Coconut oil consumption and cardiovascular risk factors in humans