ビタミンが大切と言われても、実際にビタミンってどういう働きをするのか分からない人も多いと思います。
今回はビタミンB1について簡単にご紹介できればと思います。
ビタミンB1とは?
ビタミンB群は水溶性ビタミンの一つです。
1910年に日本人の鈴木梅太郎に米ぬかから発見されました。
化学的にはチアミンという名称の化合物です。
食事中のビタミンB1の利用効率は60%程度と言われています。
ビタミンB1の役割は?
ビタミンB1の役割は下記の通りです
- 糖質からのエネルギーを生成する。
- 皮膚や粘膜の健康維持をサポート
- 脳神経の正常な働きをサポート
- 消化液の分泌をサポート
- 乳酸の代謝をサポート
ビタミンB1が不足すると?
ビタミンB1が不足すると糖質からのエネルギー生成がうまくいきません。
また、下記のような影響も出ると言われています。
- 食欲がなくなる。
- だるさがでる。
- 夏バテのようになる。
- むくみ
- 記憶力低下
- 集中力低下
- うつ症状
などがあると言われています。
さらに、ビタミンB1は糖質の代謝に密接に関わっているので、糖質がエネルギーに変わることがなく脂肪になるので太りやすくなります。
更に不足すると脚気になってしまいます。
ビタミンB1がオススメな人は?
疲れやすいなという人や、夏バテがし易い人はビタミンB1を意識的にとった方が良いかもしれません。
また、消化不良を起こしがちな人もビタミンB1をとると良いと思います。
後は、やせたい人にもビタミンB1はおすすめです。
糖質の代謝を助けるビタミンB1ですから、痩せたい人はビタミンB1 をとると良いです。
ビタミンB1の一日の推奨量は?
20代・30代男性の推奨量は1.4mg/日と言われています。20代・30代女性の推奨量は1.1mg/日となります。
サプリメントなどで1日10g程度を20日間かけてとると、頭痛やいらだち、皮膚のトラブルの症状が報告されている。
ただ、ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、過剰摂取しても余分なものは尿として排出されます。そして水溶性のビタミンは、体内での蓄積ができませんので、毎日の摂取が必要になります。
日本人のビタミンB1の平均摂取状況は?
平成28年度の国民健康・栄養調査では、男性が0.93mg/日・女性が0.8mg/日摂取しているのが現状のようです。
ビタミンB1を食べ物で補給するには?
鶏卵・豚肉・レバー・豆類・玄米・精白米・そば粉・ごまなどにも豊富に含まれています。
サプリメントと食事ではビタミンB1の吸収率が違う?
食事から摂取することが理想的ではありますが、食事からの吸収率は60%だそうです。
さらに豚肉を食べているから大丈夫だと思われるかもしれませんが、ビタミンB1は熱に弱い性質がある水溶性のビタミンでもあるので、料理中に水に溶けてしまいます。
そのため、食事でビタミンB1を摂ろうと思うとガッツリと食べないといけません。
その点、サプリメントであれば吸収しやすい形になっているので、無駄なく吸収することが出来ます。ただ、サプリメントは粗悪なものを買ってしまうと悪影響が引き起こされる可能性もありますので、サプリメントを選ぶ際には注意が必要です。
参考:完璧なサプリメントを飲むなら知っておきたい5つの選ぶ基準とは?
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